MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラス3日目 決勝結果
2024/06/30
MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラス3日目、日曜日、日本時間午後4時40分(現地時間午前9時40分)からウォームアップ走行がオランダ、TTサーキット・アッセンで開催された。昨日、スプリントで激しい転倒のあったアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)は右手の骨折のため、欠場。同じく昨日、転倒したロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)も欠場することになった。
この走行では、気温18度、路面温度26度、湿度77%、雲の多いドライコンディション。トップタイムを記録したのは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)だった。タイムは1分32秒309、2番手がマルク・マルケス(ドゥカティ)1分32秒313、3番手マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)1分32秒325。中上貴晶(ホンダ)は1分33秒462で19番手だった。
延べ192554人という1995年以来の大勢の観客が詰めかけた中、日本時間午後9時(現地時間午後2時)から決勝が26周で開催された。スタート前にはロックバンド、Mooi Warkの演奏や、オランダの歌手エマ・コックによる国歌斉唱で観客は盛り上がっていた。
気温22度、路面温度39度、湿度50%、空模様は難しい様子のドライコンディション。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、アレックス・マルケス(ドゥカティ)が直前にフロントタイヤをミディアムからハードに変えていた。
ポールポジションスタートから、ホールショットを奪い、2番手以降を徐々に引き離し続けたフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が、完璧なレースで優勝した。3年連続アッセンでの勝利、暑かった昨年に比べ30秒426、一昨年に比べても17秒991も記録を縮めていた。気候条件、マシンの進化、タイヤの進化、ライダーの成長、様々な要因が重なった偉業だった。
2位に入ったホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は、ペナルティーのため5番手スタートだったが、スタート直後2番手に浮上。最後まで2番手をキープし、安定した走りでチェッカーを受けた。
3位はバスティアニーニ、10番手スタートから、3周目以降、終始1分32秒台の着実なペースで3位までポジションを上げた。
4番手でチェッカーを受けたマルク・マルケス(ドゥカティ)は、途中、後方を走るジャンアントニオを指さすなど、不可解な動きがあった。そして、レース後にタイヤ圧違反が判明し、16秒加算され10位となった。
繰り上がって4位に入ったのはジャンアントニオ。チェッカーはビニャーレスが前で受けたが、ビニャーレスにトラックリミット超過で1ポジションダウンが科され、ジャンアントニオは結果的に2つ順位が繰り上がった。
5位は、昨日の予選に続き、厳しい戦いを強いられたビニャーレス。6位ブラッド・ビンダー(KTM)、7位アレックス・マルケス、8位ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、9位フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。最終ラップ7番手を争っていたペドロ・アコスタ(KTM)は7コーナーで転倒リタイア。
ジャック・ミラー(KTM)11位、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)12位、ヨハン・ザルコ(ホンダ)13位、アウグスト・フェルナンデス(KTM)14位、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)15位、中上は16位。ルカ・マリーニ(ホンダ)17位完走。
アレックス・リンス(ヤマハ)はスタート直後1コーナー、ベゼッキは6周目5コーナー、ジョアン・ミル(ホンダ)は7周目4コーナーで、それぞれ転倒リタイア。
今日の結果を受けて、年間ポイントランキングは1番手マルティン200、2番手バニャーヤ190、3番手マルク・マルケス142となった。MotoGPクラスの戦いは来週、ドイツGPへ移る。
MotoGP 第8戦オランダGP MotoGPクラス2日目 スプリント結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
3 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
4 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
5 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
6 ブラッド・ビンダー(KTM)
7 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
8 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
9 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
10 マルク・マルケス(ドゥカティ)
11 ジャック・ミラー(KTM)
12 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
13 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
14 アウグスト・フェルナンデス(KTM)
15 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
16 中上貴晶(ホンダ)
17 ルカ・マリーニ(ホンダ)
RT ペドロ・アコスタ(KTM)
RT ジョアン・ミル(ホンダ)
RT マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
RT アレックス・リンス(ヤマハ)
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