MotoGP第8戦オランダGPプレビュー
2024/06/25
MotoGP第8戦オランダGPが今週末、オランダ、TTサーキット・アッセンで開催される。1949年に世界選手権が発足して以来、コロナウィルスの影響を受けた2020年を除き、毎年開催されているサーキット。全長距離4.54km、最大ストレート487m、右コーナー12、左コーナー6。
MotoGPクラスは、前戦イタリアGP後に行なわれたムジェロでのテスト以降、次々と来シーズンへ向けた移籍が発表された。現在171ポイントでポイントリーダーのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は、来期アプリリア・レーシングへ移籍する。そしてチームメイトは、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)になることが今週に入り発表された。
マルティンを153ポイントで追う2年連続ディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)の来期のチームメイトとして、ドゥカティワークスチームには、現在ポイント136ポイントでランキング3番手、8度の元王者マルク・マルケス(ドゥカティ)が2025年から加入する。
前戦イタリアGP決勝では、最終コーナーでマルティンを抜き、感動的な2位表彰台を獲得し、現在114ポイントでランキング4番手のエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)と現在100ポイントで6番手、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)は来期、KTMテック3でチームメイトになる。KTMファクトリーには、現在101ポイントでランキング5番手のペドロ・アコスタ(KTM)と85ポイントで7番手に着けているブラッド・ビンダー(KTM)が決定している。
イタリアGP以前に既に来シーズン継続が決定していたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と来期は未定のアレックス・リンス(ヤマハ)は、テストではとてもポジティブな結果だった。ルカ・マリーニ(ホンダ)とヨハン・ザルコ(ホンダ)の二人も、来期も現在のチーム継続が決定している。ジョアン・ミル(ホンダ)、中上貴晶(ホンダ)と共に日本メーカーの活躍をアッセンでは期待したいところ。
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、ドウカティGP23に乗る来期シートの決まっていない3人は少しでも上位を目指したいに違いない。
ラウル・フェルナンデス(アプリリア)とミゲール・オリベイラ(アプリリア)、トラックハウス・レーシングの二人も今は来シーズンのシートよりも目の前のアッセンに集中したいところだろう。
Moto2で初めての優勝をアッセンで果たしたアウグスト・フェルナンデス(KTM)、2016年のアッセンはMotoGPで優勝したジャック・ミラー(KTM)、フル参戦最後の今年、残り13戦となったアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)。熾烈なMotoGPクラスの戦いは中盤戦を迎える。
Moto2クラスは、スペインGPで優勝も果たし現在99ポイント、トップでチームメイトのセルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)を23ポイント差3番手で追う小椋藍(ボスコスクーロ)。両腕の腕上がり手術から復帰し、Moto2にも慣れてきたように見える佐々木歩夢(カレックス)。両日本人ライダーを含め、混戦のクラス。
Moto3クラスでは、前戦イタリアGPで念願の表彰台、3位を獲得した山中琉聖(KTM)を筆頭に、古里太陽(ホンダ)、鈴木竜生(ハスクバーナ)という3人の日本人ライダーがポイントランキング14番手までに入っており、ランキングトップを独走しだした感じがあるダビド・アロンソ(CFMOTO)を追う。
現在132ポイントでマッティア・カサデイ(ドゥカティ)がポイントリーダーのMotoEクラスを含めて、見どころ満載の第8戦オランダGPがいよいよ今週末、金曜日、日本時間午後3時30分(現地時間午前8時30分)からMotoEクラスフリー走行で始まる。
こんな記事も読まれています