ロレンソが優勝、マルケスは転倒リタイア (MotoGP第14戦アラゴンGP MotoGP 決勝)
2015/09/28
MotoGP第14戦アラゴンGP、MotoGPクラスは、スペインのモーターランド・アラゴンで決勝レースを行ない、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温22度、路面温度37度のドライコンディションで争われた。ロレンソは好スタートでトップに立ち、ポールポジションスタートのマルク・マルケス(ホンダ)はスタートでは出遅れてしまうものの7コーナーでは2番手に浮上、ロレンソを追う。ロレンソは1周目に2番手のマルケスにコンマ564秒差をつけて戻ってくる。マルケスはペースを上げてロレンソとの差を縮めようとするが、2周目の12コーナーでスリップダウン。そのままリタイアとなってしまう。これでロレンソは2周目には2番手以下に約1秒7のリードを取った。
2番手争いは3周目にダニ・ペドロサ(ホンダ)が浮上、イアンノーネ、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と共に接近戦を繰り広げる。4周目にはロッシもイアンノーネを交わして3番手に浮上する。
この間にトップを行くロレンソは6周目には2番手以下との差を3秒以上に広げ、独走態勢に持ち込む。2番手をペドロサ、ロッシ、イアンノーネが激しく争うが、8周目あたりからイアンノーネが遅れ始め、2番手争いはペドロサとロッシの一騎打ちに。一時はトップを行くロレンソと2番手争いの二人の差が縮まったが、中盤を過ぎると再びその差が広がり始め、ペドロサとロッシはテールtoノーズで周回を重ねていく。
動きがあったのは残り5周。ロッシがペドロサを交わして2番手に浮上するが、ペドロサもすぐにポジションを奪還。20周目の1コーナーでもロッシは仕掛けて前に出るが、ペドロサがすぐに抜き返す。ロッシはペドロサに対して何度もアタックをかけるがペドロサも譲らない。そして迎えた最終ラップの4コーナーでロッシが再び前に。しかし、7コーナーでペドロサがロッシのインをつき、ポジションを奪い返す。ロッシはあきらめることなく、バックストレート手前の15コーナーで前に出るが、立ち上がりラインに乗れず、ややラインがふくらんだところをペドロサが前に出る。
トップのロレンソは独走で今シーズン6勝目をマーク。2位争いをペドロサが制し、ロッシが僅差の3位に入賞した。単独4位にイアンノーネが入賞。
終盤激しく展開された5位争いをアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が制し、6位にアレックス・エスパロガロ(スズキ)、7位にカル・クロッチロウ(ホンダ)、8位にブラドリー・スミス(ヤマハ)、9位にポル・エスパロガロ(ヤマハ)が僅差で続いた。
10位争いをヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)が制し、僅差の11位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)が入賞。12位にスコット・レディング(ホンダ)が続き、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)が13位、ユージン・ラバティ(ホンダ)がオープン勢トップとなる14位、ニッキー・ヘイデン(ホンダ)が15位に入賞した。
以下、16位にエクトル・バルベラ(ドゥカティ)、17位にロリス・バズ(フォワード-ヤマハ)、18位にステファン・ブラドル(アプリリア)、19位にジャック・ミラー(ホンダ)、20位にマイク・デ・ミオ(ドゥカティ)、21位にトニ・エリアス(フォワード-ヤマハ)の順でチェッカーを受け、カレル・アブラハム(ホンダ)はピットに戻ってリタイア、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)は10周目に14コーナーで転倒リタイア、アレックス・デ・アンジェリス(ART)は6周目に転倒リタイアとなった。
チャンピオン争いではロッシがポイントリーダーの座をキープしているが、ランキング2位のロレンソとのポイント差は14ポイントに縮まり、残り4戦、接戦のタイトル争いが展開されることになる。
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