SBK第12戦マニクールのレース1はジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
決勝日も朝から天候には恵まれなかった。レース1のグリッドにつくころには雨は上がっていたもののウエット宣言が出され、気温11度、路面温度15度という厳しいコンディションでスタート。ホールショットを奪ったのはレイ。チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)、レオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)、ニッコロ・カネパ(アルテアレーシング)とトム・サイクスが続く。
トップのレイは慎重な走りで周回。すぐにサイクスが2番手浮上。後続を引き離してワンツー走行を開始。サイクスはレイをもかわしてトップに浮上。レイを引き離しにかかる。後方ではデイビスを先頭にハスラム、シルバン・ギュントーリ(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)、レオン・キャミア(MVアグスタ・レパルト・コルセ)、マイケル・バン・デン・マーク(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)の5台がセカンド集団を形成する。
7周目を終了するころには、サイクスはレイに3秒以上のアドバンテージを築いた。レイも後続を引き離して2番手単独走行。3番手争いは集団トップがギュントーリに替わる。ハスラムが遅れだして替わりにマッテオ・バイオッコ(アルテアレーシング)が3位争いに参戦。
19周のレースを折り返すと、ギュントーリがペースアップして集団を抜け出し、単独3位走行に移る。それをチームメイトのバン・デン・マークが追いかけ、1位、2位がカワサキ、3位、4位がホンダに。サイクスとランキング2位争いを展開しているデイビスはペースが上がらずに徐々に順位を下げていく。
レース終盤。ライン上はすっかり乾いたが、一部ではまだ水たまりが見られる。レイがペースアップしてサイクスとの差を詰め始めた。残り5周でその差は約1秒。
残り3周。レイとサイクスは0,3秒差。レイがサイクスのインをつく。クロスラインでサイクスが再び前に出る。しかしレイはあきらめずに再度アタック。サイクスも再度抜き返そうとするが2台は軽く接触し、サイクスはラインを外す。レイは残り周回でサイクスを引き離し、トップ独走で今季13勝目を飾った。サイクスは2位フィニッシュ。ギュントーリが母国ラウンドでうれしい3位表彰台を得た。