オリベイラが優勝、ケントは今季初のリタイア (MotoGP第14戦アラゴンGP Moto3 決勝)
2015/09/28
MotoGP第14戦アラゴンGP、Moto3クラスは、スペインのモーターランド・アラゴンで決勝レースを行ない、ミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温18度、路面温度22度のドライコンディションで争われた。レースは序盤からオリベイラ、エネア・バスティアニーニ(ホンダ)、ダニー・ケント(ホンダ)、ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)、ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、ロマーノ・フェナティ(KTM)らがトップ集団を形成し接戦のトップ争いを展開していく。
オリベイラがレース中盤までトップ争いをリードするが、中盤の13周目にケントがトップに浮上、集団の中でのバトルのためペースがあまり上がらず、ケントはトップに出て逃げにかかろうとするが、オリベイラも14周目にはトップを奪い返す。8人のライダーによる集団のバトルはレース終盤まで続いたが、最終ラップにはオリベイラ、ビンダー、バスティアニーニ、ナバーロ、ケントの5人に絞られる。
オリベイラがトップで最終ラップに入り、チームメイトのビンダーが2番手に続き、KTMワークスがワンツーを形成するが、コース終盤のバックストレートに出る前の14コーナー進入で3番手を走っていたバスティアニーニがビンダーに追突、ビンダーは転倒し、バスティアニーニもこれに巻き込まれて転倒、両者リタイアとなる。
これでトップ争いはオリベイラ、ケント、ナバーロの3人となったが、最終コーナーでケントがハイサイド転倒を喫し、オリベイラ、ナバーロ、フェナティの順でチェッカーとなった。ケントはその場でリタイア、今シーズン初のノーポイントレースとなった。オリベイラは今シーズン2勝目を記録、ナバーロがグランプリ初表彰台となる2位をホームレースで記録し、フェナティに3位表彰台が転がり込んだ。
4位にエフレン・バスケス(ホンダ)5位にフィリップ・エッテル(KTM)が入賞。アントネッリはケントの転倒を避けるためにグラベルに飛び出したため6位に終わり、中盤まではトップ集団に加わっていたホルヘ・マルティン(マヒンドラ)が7位に入賞。
序盤から続いた11番手争いは最終ラップの上位3人の転倒で8番手争いとなり、8位にアレックス・マスボー(ホンダ)が入賞。僅差の9位で尾野 弘樹(ホンダ)がチェッカーを受けたが、尾野はイエローフラッグ区間での追い越しのペナルティを受け、順位が一つ繰り下げとなり10位に。アンドレア・ミニョ(KTM)が9位入賞となった。
鈴木 竜生(マヒンドラ)は10人のライダーによる8位争いの集団に加わり16位でゴール。代役参戦の山田 誓己(ホンダ)は18位でチェッカーを受けた。
チャンピオン争いはランキングトップのケント、2位のバスティアニーニが共にノーポイントに終わり、55ポイント差のまま、残り4戦で決着をつけることになった。
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