MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラス2日目、スプリントがフランス、ルマン・サーキットで5月11日、土曜日、日本時間午後10時(現地時間午後3時)から13周で行なわれた。気温26度、路面温度41度、湿度37％、春らしく晴れたドライコンディション。満員の観客の熱気の中で始まった。

　ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)。続いて、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、マルク・マルケス(ドゥカティ)と続いた。予選Q1でのミスで、Q2に進めず13番グリッドをスタートしたマルク・マルケスは、テレビゲームのような7人抜きで5番手に上がった。

　2周目に入る頃には、マルク・マルケスはビニャーレスの前に出て、マルティン、ベゼッキ、エスパロガロ、マルク・マルケス、ビニャーレス、ジャック・ミラー(KTM)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、ペドロ・アコスタ(KTM)のトップ10になった。

　2番グリッドスタートのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、予選の転倒により使用することになったセカンドカーが機能せず、ファーストラップから15番手まで順位を落とした。3周目にはグラベルへ入り、ピットへ戻ることを余儀なくされ、レースを終えた。3番手エスパロガロは、ジャンプスタートでロングラップペナルティーを科され、3周目にロングラップへ入り順位を落とす。

　4周目にはトップのマルティンと2番手ベゼッキに0.564の差が開いた。5周目8コーナーではジョアン・ミル(ホンダ)が転倒。5番手以降のミラー、バスティアニーニ、ジャンアントニオ、アコスタ、ロングラップから戻ったエスパロガロは激しいバトルが行なわれていた。

　7周目にはアレックス・リンス(ヤマハ)も8コーナーで転倒。イエローフラッグが出る中、トップ3は、マルティンとベゼッキ、ベゼッキとマルク・マルケス、マルク・マルケスとビニャーレス、それぞれの間隔が1秒以上開いた。イエローフラッグが解除され、9周目には、トップのマルティンとベゼッキの差はあまり変わらず、ベゼッキとマルク・マルケスの差が詰まり、マルク・マルケスとビニャーレスの差は2秒以上開いた。

　10周目、2番手ベゼッキが9コーナーで転倒。再びイエローフラッグが出され、マルティン、マルク・マルケス、ビニャーレス、バスティアニーニ、エスパロガロ、アコスタ、ジャンアントニオ、ミラー、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、クアルタラロの順に変わった。残り3周も、マルティンは安定した走りでトップを独走。そのままトップでチェッカーを受けた。2位はマルク・マルケス。3位ビニャーレス。中上は16位で完走した。

　明日の決勝は日本時間午後9時(現地時間午後2時)から27周で争われる。予報では今日とは天気も変わり雨で、コンディションも大きく変わる事が予想される。ポイントランキングでは、マルティンがアドバンテージを広げ、2番手がバニャーヤからバスティアニーニに変わった。明日の決勝後、ポイントの行方はどう変わるのかも気になるところだ。

MotoGP 第5戦フランスGP MotoGPクラス2日目　スプリント結果
1 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
2 マルク・マルケス(ドゥカティ)
3 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
4 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
5 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
6 ペドロ・アコスタ(ドゥカティ)
7 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
8 ジャック・ミラー(KTM)
9 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
10 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
11 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
12 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
13 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
14 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
15 ブラッド・ビンダー(KTM)
16 中上貴晶(ホンダ)
17 アウグスト・フェルナンデス(KTM)
18 ルカ・マリーニ(ホンダ)
RT マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
RT アレックス・リンス(ヤマハ)
RT ジョアン・ミル(ホンダ)
RT フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)