SBK(スーパーバイク世界選手権)第1戦オーストラリア 3日目
2024/02/25
SBK(スーパーバイク世界選手権)第1戦オーストラリアラウンドは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットでスーパーポールレース、レース2が開催された。
スーパーポールレースは気温26度、路面温度40度のドライコンディションの下、10周で行なわれた。
1周目にトップに立ったのはアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)。アレックス・ロウズ(カワサキ)が2番手に続き、接戦のトップ争いを展開する。アレックス・ロウズが2周目にトップに立ち、イアンノーネも4周目にトップを奪還するが、6周目にイアンノーネがメカニカルトラブルで後退。再びアレックス・ロウズがトップに立つと、そのまま後続とのリードを広げ、1秒157差をつけて優勝した。
2番手争いはトプラク・ラズガットリオグル(BMW)がキープしていたが、1周目10番手から周回ごとにポジションを挽回したアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が8周目にラズガットリオグルを交わして2番手に浮上、そのまま2位でチェッカーを受けた。
ラズガットリオグルは終盤はアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)との接戦のポジション争いを制して3位表彰台を獲得。僅差の4位にバウティスタが続いた。
レース1で優勝したニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)は朝のウォームアップで転倒。スーパーポールレースをポールポジションからスタートしたが、序盤から5番手前後で周回。5番手争いを制して5位に入賞した。
6位にレミー・ガードナー(ヤマハ)、7位にドミニク・エガター(ヤマハ)、8位にサム・ロウズ(ドゥカティ)、9位にミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)の順で入賞した。
ジョナサン・レイ(ヤマハ)はポイント獲得まであと一歩の10位でチェッカーを受け、アクセル・バッサーニ(カワサキ)が11位、チャビ・ビエルへ(ホンダ)が12位、ギャレット・ガーロフ(BMW)が13位、イアンノーネは14位でチェッカーを受けた。
レース2はSSPのレース2のスタートディレイの影響を受けて、約1時間15分遅れで20周の予定でスタート。バウティスタとロカテッリがトップ争いを繰り広げたが、ラズガットリオグルが2周目にマシンのエンジンがブローしリタイア。さらに3周目の10コーナーではレイが転倒を喫し、赤旗中断となる。
レース2も途中のピットイン、タイヤ交換が義務づけられてスタートしたものの、この赤旗中断により、11周に減算してのの再スタートとなったため、ピットインとタイヤ交換義務はなしとなった。赤旗中断時点でトップを走っていたバウティスタがポールポジションから、2番グリッドにロカテッリ、3番グリッドにイアンノーネの順でグリッドに着き、再スタートレースは気温22度、路面温度36度のドライコンディションの下、争われた。
バウティスタが好スタートでレースをリード、リナルディ、アレックス・ロウズの順で続く。バウティスタは2番手以下との差を広げていくことはできなかったものの、最終ラップまでトップをキープしていた。
8周目に2番手に浮上したアレックス・ロウズが残り3周あたりでバウティスタに追いつき、さらにスタートで出遅れたものの、ポジションを挽回してきたロカテッリが残り2周でアレックス・ロウズの背後につける。
最終ラップのヘアピン進入ではロカッテリがアレックス・ロウズの前に出るが、転倒。これでトップ争いはバウティスタとアレックス・ロウズの一騎打ちとなる。アレックス・ロウズは9コーナーでアウト側からバウティスタをパス。追いすがるバウティスタを振り切ってスーパーポールレースに続いて連勝を飾った。
僅差の2位にバウティスタ。3番手争いはレース終盤にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)とイアンノーネが接戦を展開。最終ラップに前に出たペトルッチが3位表彰台を獲得し、イアンノーネは僅差の4位となった。
5位にニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)、リナルディは終盤に次々にパスされ、6位でゴール。7位にサム・ロウズ、8位にギャレット・ガーロフ(BMW)、9位にドミニク・エガター(ヤマハ)、10位にマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)の順で続いた。
ラズガットリオグルは赤旗前にリタイアしたため、レイは転倒によりメディカルチェックを受けて出走不可の判断を下されたため、再開した11周のレースには出走しなかった。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は、直前に行なわれた併催のオーストラリア選手権のレース中に路面にオイルが出て、その処理のために2度のスタートディレイとなり、周回数を18周から9周とし、レース途中のピットインは行なわず、当初の予定から約2時間遅れで気温22度、路面温度39度のドライコンディションの下、スタートが切られた。
ポールポジションからスタートしたヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)がレースをリード。マーセル・シュロッター(MVアグスタ)、ステファノ・マンジ(ヤマハ)の順で続くが、2周目のコントロールライン上でモンテッラが約1秒2秒のリードを取り、その後も単独トップをキープする。
シュロッターとマンジが接戦の2番手争いを展開するが、6周目の4コーナーでマンジが転倒し後退。中盤すぎにはシュロッターがモンテッラとの差を縮めるが、前に出るまでには至らず、モンテッラがレース1に続いて優勝を飾った。
シュロッターが2位入賞。10番グリッドからスタートしたアドリアン・ウエルタス(ドゥカティ)が周回ごとにポジションを挽回し、3位表彰台を獲得した。
鳥羽海渡(ホンダ)は21位、大久保光(カワサキ)は24位でチェッカーを受けた。
SBK第1戦オーストラリア SBK スーパーポールレース リザルト
1 アレックス・ロウズ(カワサキ)
2 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
3 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
4 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
5 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
6 レミー・ガードナー(ヤマハ)
7 ドミニク・エガター(ヤマハ)
8 サム・ロウズ(ドゥカティ)
9 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)
10 ジョナサン・レイ(ヤマハ)
11 アクセル・バッサーニ(カワサキ)
12 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
13 ギャレット・ガーロフ(BMW)
14 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
15 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
16 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
17 スコット・レディング(BMW)
18 フィリップ・エッテル(ヤマハ)
19 ティト・ラバット(カワサキ)
20 アダム・ノロディン(ホンダ)
21 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
R タラン・マッケンジー(ホンダ)
SBK第1戦オーストラリア SBK 決勝レース2 リザルト
1 アレックス・ロウズ(カワサキ)
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
3 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
4 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
5 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
6 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)
7 サム・ロウズ(ドゥカティ)
8 ギャレット・ガーロフ(BMW)
9 ドミニク・エガター(ヤマハ)
10 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
11 アクセル・バッサーニ(カワサキ)
12 レミー・ガードナー(ヤマハ)
13 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
14 フィリップ・エッテル(ヤマハ)
15 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
16 ティト・ラバット(カワサキ)
17 スコット・レディング(BMW)
18 タラン・マッケンジー(ホンダ)
19 アダム・ノロディン(ホンダ)
R アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
R※ トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
R※ ジョナサン・レイ(ヤマハ)
※再スタートレースには出走せず
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