MotoGP第1戦カタールGPプレビュー
2024/03/05
2024年シーズンMotoGP第1戦カタールGPがいよいよ今週末、カタール、首都ドーハ郊外の砂漠に位置するルサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。
MotoGPクラス、昨年2年連続となるチャンピオンを獲得したフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、開催地カタールでのプレシーズンテストでも最速を記録し、今週に入り、ドゥカティとの契約を2026年まで延長したことを発表。今年は王者の貫禄を魅せる年となるのか。昨シーズンは怪我に苦しんだチームメイトのエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は、ロサイルでの事前テストで2番手のタイムを記録し、バニャーヤとの接戦が期待される。
バニャーヤと昨年、素晴らしい僅差のチャンピオン争いを繰り広げたホルヘ・マルティン(ドカティ)は、新しいマシンで事前テストのタイムこそ伸び悩んでいたが、バニャーヤ対マルティンの新たなバトルを待ちきれない。プリマプラマックの新たなチームメイトとなったフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)は、テストで怪我があったものの、開幕戦には間に合う予定。
2023年ランキング3位に着けたマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は、新たにファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)をチームメイトに迎えた。昨年ロサイルで優勝しているジャンアントニオを迎え、今週末はプルタミア・エンデューロVR46の二人の強さが観られるだろうか。
ジャンアントニオの昨年のチームメイト、アレックス・マルケス(ドゥカティ)は、今年グレシーニで兄、マルク・マルケス(ドゥカティ)とチームメイトとして戦う。マルク・マルケスの目指すものは、速さなのか、進化なのか、9度目のチャンピオンなのか。それとも純粋な楽しみか。
レッドブルKTMファクトリーのブラッド・ビンダー(KTM)は昨年ランキング4番手と健闘し、チームメイトのジャック・ミラー(KTM)と更に激しくドゥカティ勢へ戦いを挑む。
レッドブルGASGASテック3では2年目を迎えるアウグスト・フェルナンデス(ガスガス)とMoto2チャンピオンからステップアップしたルーキー、ペドロ・アコスタ(ガスガス)が走る。アコスタには、マルク・マルケスのMotoGP最年少勝利の記録を塗り替える可能性がある。
事前テストで3番手のタイムを記録したアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)はチームメイトのマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)とどんな初戦を迎えるのか。ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)は新たにトラックハウスレーシングに生まれ変わり、期待が膨らむ。
2021年チャンピオンのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は、新たなチームメイトのアレックス・リンス(ヤマハ)とトップ争いに返り咲こうと必死だ。システム変更で、プレシーズンでは多くの時間を費やせた。トップスピードだけではなく、フルレースのデータも収集できただろう。
ルカ・マリーニ(ホンダ)は初めてのワークスライダーとなり、レプソルホンダでの活躍が期待される。チームメイトのジョアン・ミル(ホンダ)は2020年チャンピオン。出光ホンダLCRで7年目のフル参戦、中上貴晶(ホンダ)はカストロールホンダLCRに新加入したヨハン・ザルコ(ホンダ)とベテラン技を披露するかもしれない。
Moto2クラスでは、日本人ライダー小椋藍(ボスコスクーロ)が新天地で戦う。Moto3からステップアップし、VR46マスターキャンプから参戦する佐々木歩夢(カレックス)にも注目したい。
Moto3クラスでは昨年に引き続き日本人ライダー古里太陽(ホンダ)、山中琉聖(KTM)が参戦。昨年、フル参戦が叶わなかった鈴木竜生(ハスクバーナ)は新チームで新たな挑戦が始まる。
75年目を迎えるバイクレース最高峰、MotoGP第1戦カタールGPは今週金曜日本時間午後8時(開催地時間午後2時)からMoto3フリー走行でスタートする。
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