MotoGP第19戦カタールGP Moto2クラス3日目、決勝は、カタール、ロサイル・インターナショナルサーキットで、現地時間午後6時15分(日本時間深夜0時15分)から18周で競われた。気温26度、路面温度30度、湿度58％、晴れた夜のドライコンディション。

　サイティングラップでフィリップ・サラッチ(カレックス)のマシンから白煙が上がり、サラッチはスタート出来なかった。

　スタートはポールポジションからのジョー・ロバーツ(カレックス)がホールショットを獲り、セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)、フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)、ジェイク・ディクソン(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、アロン・カネト(カレックス)、トニー・アルボリーノ(カレックス)、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、マルコス・ラミレス(カレックス)、ソムキャット・チャントラ(カレックス)のトップ10で続いた。

　2周目に入ると、混戦の中、アルデゲールが1コーナーで大きく膨らみ9番手まで順位を落とし、ロバーツ、カネト、ビエッティ、ディクソン、ゴンザレス、アルボリーノ、ラミレス、小椋、アルデゲール、チャントラの順になった。1周目、カネトが1分58秒208のレースラップ新記録を出し、2周目ではロバーツを抜いてトップに立つ。

　3周目ではビエッティを抜いてディクソンが3番手に浮上。アルデゲールは順位を1つ回復して8番手。4周目に入り、トップのカネト、ロバーツ、ディクソン、ゴンザレスの4台と5番手以降の差が0.570に開いた。5周目では、その差が更に0.702と開く中、アルデゲールは7番手まで浮上。後方では、ショーン・ディラン・ケリー(カレックス)が3コーナーで転倒。

　6周目に入ると、アルデゲールが6番手まで浮上し、アルボリーノと5番手争いをしていた。トップは変わらず、カネト、ロバーツ、ディクソン、ゴンザレスの順。7周目には、アルデゲールが4番手まで浮上。8周目に、ディクソンがロバーツを抜いて2位に着けたが、最終コーナー周辺で、後方からの凄まじい追い上げを見せるアルデゲールがディクソンも抜き2番手まで順位を上げた。

　9周目に入ると、アルデゲールはトップを走行していたカネトも抜く。9周目でアルデゲールはカネトの1周目の記録を超えて、1分57秒725のレースラップ新記録を残す。その後もアルデゲールはレースラップ記録を更新しながら、トップを独走。

　12周目、日本人ライダー野左根航汰(カレックス)が13コーナーで転倒。トップはアルデゲールの独走が続く中、残り5周でゴンザレスがカネトの前に出て2番手に着ける。この周でゴンザレスは、アルデゲールの記録を更新し、1分57秒545でレースラップ記録を塗り替えた。

　残り4周では、小椋が1分57秒544でゴンザレスのレースラップ記録を更新。前を行くディクソンに迫った。残り3周からはディクソンと接戦を続け、接戦の末、小椋は4位でフィニッシュ。トップはアルデゲール、2位は3位カネトと0.009秒の僅差でゴンザレス、3位カネトの順でチェッカーを受けた。

　小椋以外の日本人ライダー羽田大河(カレックス)は25位、野左根は転倒リタイア。残り1戦、バレンシアGPでは、小椋、羽田、野左根3人の日本人ライダーに、最後の活躍を期待したい。


MotoGP第19戦カタールGP　Moto2クラス3日目 決勝結果
1 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)
2 マニュエル・ゴンザレス(カレックス)
3 アロン・カネト(カレックス)
4 小椋藍(カレックス)
5 ジェイク・ディクソン(カレックス)
6 セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)
7 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
8 ペドロ・アコスタ(カレックス)
9 アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)
10 トニー・アルボリーノ(カレックス)
11 ジョー・ロバーツ(カレックス)
12 サム・ロウズ(カレックス)
13 マルコス・ラミレス(カレックス)
14 ダリン・ビンダー(カレックス)
15 ジェレミー・アルコバ(カレックス)
16 デニス・フォッジャ(カレックス)
17 セルジオ・ガルシア(カレックス)
18 バリー・バルタス(カレックス)
19 ゾンダ・ファン・デン・グールベルグ(カレックス)
20 アレックス・エスクリグ(フォワード)
21 アルベルト・アレナス(カレックス)
22 ボ・ベンスナイダー(カレックス)
23 イサン・グエバラ(カレックス)
24 ロリー・スキナー(カレックス)
25 羽田大河(カレックス)
26 マッティア・カサデイ(カレックス)
NC 野左根航汰(カレックス)
NC ルーカス・トゥロビッチ(カレックス)
NC ショーン・ディラン・ケリー(カレックス)
NS フィリップ・サラッチ(カレックス)