MotoGP第19戦カタールGPプレビュー
2023/11/15
MotoGP第19戦カタールGPが今週末、カタールのロサイル・インターナショナルサーキットで始まる。首都ドーハ近郊の砂漠に位置するこのサーキットは、全長距離5.38km、最大直線長1068m、右10コーナー、左6コーナー。
MotoGPクラス、2023年のチャンピオンシップ王者の争いは、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)とホルヘ・マルティン(ドゥカティ)の二人に絞られた現在、トップのバニャーヤ412ポイント、2番手マルティンが398ポイントと14ポイント差。かつてはMoto3でチームメイトだった二人。チャンピオン争いから目が離せない。
前戦ではそんなバニャーヤ、マルティンを差し置いて優勝したエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)。マレーシアGPでは、アレックス・マルケス(ドゥカティ)も2位に入り、スプリントでは優勝と、バニャーヤ、マルティン、バスティアニーニに負けない速さを魅せている。
マレーシア決勝では、ドゥカティの4台に続き5位に入ったファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、7位と健闘したフランコ・モルビデリ(ヤマハ)の2台にも注目したい。
チャンピオン争いからは離脱したものの、依然ポイントランキング3位で前戦でも6位入賞を果たしたマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、ベゼッキのチームメイトのルカ・マリーニ(ドゥカティ)、オーストラリアGPでは優勝を果たしたヨハン・ザルコ(ドゥカティ)。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)には、今後の去就を含めて注目が集まる。
ポイントランキング4番手に着けているブラッド・ビンダー(KTM)、10番手のジャック・ミラー(KTM)、二人のKTM勢もカタールを楽しみにしているに違いない。マレーシアGPでは日本GP以来のポイント獲得を果たしたポル・エスパロガロ(ガスガス)とアウグスト・フェルナンデス(ガスガス)のガスガス勢にとって、カタールGPはどんなサーキットになるのか。
年間ポイントランキング6番手のアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、7番手のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、同じくアプリリア勢、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)も、カタールではマレーシア以上に活躍したいはず。
遂にレプソル・ホンダチームでのマルク・マルケス(ホンダ)の走りも、あと2戦で一旦は見納めとなる。チームメイトのジョアン・ミル(ホンダ)、アレックス・リンス(ホンダ)の代役で引き続き参戦のすイケル・レクオナ(ホンダ)、日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)も応援したい。
前戦マレーシアでペドロ・アコスタのチャンピオンが決まったMoto2クラスでは、日本人ライダー小椋藍(カレックス)は現在ポイントランキング9番手。野左根航汰(カレックス)、羽田大河(カレックス)と共に日本人ライダーの活躍にも期待したい。
Moto3クラスでは、ポイントリーダーのジャウメ・マシア(ホンダ)と佐々木歩夢(ハスクバーナ)のポイント差は前戦で再び13ポイントまで縮まった。佐々木も含め、鳥羽海渡(ホンダ)、山中琉聖(ガスガス)、古里太陽(ホンダ)ら日本人若手ライダーの活躍が目を引くMoto3。面白い戦いになりそうだ。
MotoGP第19戦、カタールGPは、今週金曜日、日本時間午後8時(現地時間午後2時)からMoto3のフリー走行で幕を開け、決勝は唯一、夜間走行の決勝となるグランプリ。視覚的な美しさにも目を向けて行きたい。
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