MotoGP第18戦マレーシアGP Moto2クラス3日目、決勝は、マレーシア・ペトロナス・セパン・インターナショナルサーキットで、現地時間午後1時15分(日本時間午後2時15分)から17周で競われた。気温33度、路面温度53度、湿度73％、南国特有の雲と青空の広がるドライコンディション。

　スタートはポールポジションのフェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)と3番手スタートのマニュエル・ゴンザレス(カレックス)が2コーナーで接触し、ゴンザレスが転倒。トップがアルデゲール、2番手ペドロ・アコスタ(KTM)、3番手マルコス・ラミレス(カレックス)、4番手セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)、5番手アロン・カネト(カレックス)、6番手に好スタートを切った小椋藍(カレックス)、7番手トニー・アルボリーノ(カレックス)、8番手アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、9番手ジェイク・ディクソン(カレックス)、10番手サム・ロウズ(カレックス)の順になる。

　2周目、アルボリーノが体勢を崩し、カネトに接触、二人とも順位を落とす。3周目にはルーカス・トゥロビッチ(カレックス)が転倒。その頃にはトップのアルデゲールは2番手アコスタとの差を2.078と広げていた。同じく3周目、9コーナーでは4番手を走行中のビエッティが転倒。同じ9コーナーでイサン・グエバラ(カレックス)も転倒。前を行くビエッティが転倒したことで、小椋は順位を一つ上げて5番手になった。

　5周目にはセルジオ・ガルシア(カレックス)と野左根航汰(カレックス)が転倒。6周目には2コーナーでカネトが転倒。9周目には地元マレーシア人ライダーのアズロイ・アヌア(カレックス)が転倒。転倒が続いた。

　その後もトップ3のアルデゲール、アコスタ、ラミレスは安定して走り続け、5番手だった小椋は11周目にロペスの前に出て4番手に浮上する。その後もトップのアルデゲールと2番手アコスタは、安定した単独走行でアルデゲール1位、アコスタ2位でチェッカーを受ける。小椋は3番手ラミレスまではあと少しだった。3位ラミレス、4位小椋。ラミレスにとってはMoto2初の表彰台。羽田大河(カレックス)は16位。野左根は4ラップ転倒リタイア。

　アコスタが2位に入ったことで、20ポイント獲得し、320.5ポイントとなり、2番手アルボリーノと77ポイント差が付き、残り2戦を残し、アコスタの年間ポイントチャンピオンが決定した。19歳と171日でのチャンピオン獲得は、2004年19歳18日でダニ・ペドロサが達成した中量級チャンピオン獲得に次ぐ、2番目の記録。Moto2としては、2012年のマルク・マルケスの19歳254日を抜き、最年少Moto2チャンピオンとなった。

ウィニングランのアルデゲール以上に、2位アコスタのレース後のランはお祭り騒ぎとなり、アコスタの経歴のプレートが並べられ、家族、サメの着ぐるみを着た仲間らと写真を撮るなど、チャンピオンを祝福する騒動となった。

　チャンピオンは決まったものの現在10勝のアコスタが、残り2戦どこまで記録を伸ばすのか。日本人ライダーの小椋、羽田、野左根の応援を出来るのもあと2戦、Moto2も見逃すことが出来ない。


MotoGP第18戦マレーシアGP　2日目 決勝結果
1 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)
2 ペドロ・アコスタ(カレックス)
3 マルコス・ラミレス(フォワード)
4 小椋藍(カレックス)
5 ジェイク・ディクソン(カレックス)
6 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
7 サム・ロウズ(カレックス)
8 ジョー・ロバーツ(カレックス)
9 アルベルト・アレナス(カレックス)
10 トニー・アルボリーノ(カレックス)
11 バリー・バルタス(カレックス)
12 ジェレミー・アルコバ(カレックス)
13 アレックス・エスクリグ(フォワード)
14 フィリップ・サラッチ(カレックス)
15 デニス・フォッジャ(カレックス)
16 羽田大河(カレックス)
17 ボ・ベンスナイダー(カレックス)
18 ゾンダ・ファン・デン・グールベルグ(カレックス)
19 ショーン・ディラン・ケリー(カレックス)
20 ロリー・スキナー(カレックス)
21 マッティア・カサデイ(カレックス)
22 アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)
23 ヘルミ・アズマン(カレックス)
24 ルーカス・トゥロビッチ(カレックス)
25 セルジオ・ガルシア(カレックス)
NC セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)
NC アズロイ・アヌア(カレックス)
NC マニュエル・ゴンザレス(カレックス)
NC アロン・カネト(カレックス)
NC 野左根航汰(カレックス)
NC イサン・グエバラ(カレックス)