MotoGP第15戦インドネシアGPプレビュー
2023/10/10
MotoGP第15戦インドネシアGPが今週末、プルタミア・マンダリカ・インターナショナルサーキットで行なわれる。全長距離4.3km、最長ストレート723m、右コーナー11、左コーナー6。
現在MotoGPクラス、チャンピオンシップポイント1位のフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)と2位のホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は僅か3ポイント差まで詰め寄っている。3位にバニャーヤと54ポイント差で付けているマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は、トレーニング中に鎖骨を怪我し、8日に手術をしたが、インドネシアへは向かっている。ベゼッキのチームメイト、インドGPで負傷し、日本GPを欠場したルカ・マリーニ(ドゥカティ)もインドネシア入りしている。
同じくインドGPで負傷したグレシーニ・レーシングMotoGPのアレックス・マルケス(ドゥカティ)については、チームからテストなど復帰する声明が出されている。兄のマルク・マルケス(ホンダ)は、長年に渡り在籍し、多くの栄光を共にしたホンダを離れ、来年はチームメイトとなることが発表された。これにより、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)の行方も気になるところ。
マルク・マルケスが離れることによって、ジョアン・ミル(ホンダ)の来期のチームメイトは誰になるのか。既にホンダからヤマハへの移籍を発表しているアレックス・リンス(ホンダ)は、前戦の日本GPで途中欠場している。今大会は出場できるのか。
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は、インドGPで表彰台を獲得したものの、日本GPでは苦戦した。プリマ・プラマックレーシングへの移籍が決まっているチームメイトのフランコ・モルビデリ(ヤマハ)にとっては、ヤマハで残り6戦。そのプリマ・プラマックレーシングを離れ、LCRホンダへ移籍するヨハン・ザルコ(ドゥカティ)はチームを離れる前に再び表彰台に立つのか。カタルニアGP以来、怪我で欠場していたエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は5戦ぶりの復帰。
KTMは、日本GPでブラッド・ビンダー(KTM)の転倒により、ドゥカティとのコンストラクターズチャンピオン争いが決定かと思われたが、ジャック・ミラー(KTM)の活躍により、依然コンストラクターズ争いが続いている。
アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)の来期のペアがMoto2の現在チャンピオンリーダーであるペドロ・アコスタと発表されたことにより、現在チームメイトのポル・エスパロガロ(ガスガス)にはプレッシャーのかかるインドネシアGPとなるかもしれない。
アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)のアプリリア勢の動きも見逃せない。
Moto2クラスでは、MotoGPへのステップアップを決めたペドロ・アコスタ(カレックス)を誰が止めるのか。日本人ライダー小椋藍(カレックス)、野佐根航汰(カレックス)、羽田大河(カレックス)の活躍にも期待したい。
Moto3クラスでは、日本GPで感動的な勝利を納めたジャウメ・マシア(ホンダ)が新たにチャンピオンシップポイントリーダーとなった。6ポイント差で追う佐々木歩夢(ハスクバーナ)、マシアと9ポイント差のダニエル・オルガド(KTM)の三つ巴のチャンピン争いに、ダビド・アロンソ(ガスガス)、デニス・オンジュ(KTM)、イバン・オルトラ(KTM)も食い込むのか。日本人ライダー山中琉聖(ガスガス)、鈴木竜生(ホンダ)、古里太陽(ホンダ)、鳥羽海渡(ホンダ)の活躍にも注目したい。
MotoGP後半の佳境に入るインドネシアGPはいよいよ今週、金曜日から始まる。
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