ケントがホームレースで優勝 (MotoGP第12戦イギリスGP Moto3 決勝)
2015/08/31
MotoGP第12戦イギリスGP、Moto3クラスは、イギリスのシルバーストンサーキットで決勝レースを行ない、ダニー・ケント(ホンダ)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温16度、路面温度18度のウエットコンディションで争われ、転倒者が続出する荒れたレースとなった。スタートで飛び出したのは、ポールポジションのホルヘ・ナバーロ(ホンダ)だったが、カレル・ハニカ(KTM)がトップに立つ。しかし、ハニカは3コーナー進入でスリップダウン、これにつられるように後ろにいたナバーロもスリップダウンを喫し、ナバーロはこの場でリタイア、ハニカは再スタートできたものの遅れてしまう。
これでトップに立ったのはイサック・ビニャーレス(KTM)だったが4周目の3コーナーでビニャーレスも転倒、2番手につけていたケントがトップに浮上する。ケントはこの時点で後続のヤコブ・コンフェイル(KTM)との差を5秒以上キープしており、ヘビーウエットのコンディションの中、ケントはその差を周回ごとに広げて行き独走、レース中盤には10秒以上に差を広げ、そのままトップでチェッカーを受け、ホームレース優勝を飾った。
コンフェイルもレース序盤から単独2番手をキープ、レース終盤に3番手を走るニッコロ・アントネッリ(ホンダ)がその差を縮めてきたものの、背後に迫るまでには至らず、グランプリ初表彰台となる2位を獲得。終盤、フランシスコ・バグナイア(マヒンドラ)と激しい3番手争いを展開したアントネッリは、残り2周でバグナイアが転倒、最後は3位キープに切り替え、3位表彰台を獲得した。
4位にファビオ・クアルタラーロ(ホンダ)、5位にリビオ・ロイ(ホンダ)、6位にジョン・マクフィー(ホンダ)、7位にフアンフラン・ゲバラ(マヒンドラ)、8位にダラ・ポルタ・ロレンツォ(ハスクバーナ)、9位にエフレン・バスケス(ホンダ)が入賞。鈴木 竜生(マヒンドラ)がグランプリ初ポイントとなる10位に入賞。尾野 弘樹(ホンダ)はペースが上がらず、1周遅れの20位でチェッカーを受けた。
チャンピオン争いでは、ランキング2位のエネア・バスティアニーニ(ホンダ)が6位走行中のレース終盤に転倒、ノーポイントに終わったため、ランキングトップのケントがそのポイント差を70ポイントに広げた。
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