MotoGP第11戦カタルニアGP MotoGPクラス2日目、スプリントレースはスペイン、バルセロナ-カタルニアサーキットで9月2日、現地時間午後3時(日本時間午後10時)から12周で争われた。気温25度、路面温度31度、湿度75％、曇りのドライコンディションではあったものの、始まる頃にはレインフラッグが振られ、風も強く、不安定な天気だった。
　1周目、1コーナーホールショットを奪ったのはフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)。2番手マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、3番手ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、4番手アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)。10番グリッドからスタートしたマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が素晴らしいスタートで5番手まで浮上した。6番手ブラッド・ビンダー(KTM)、7番手ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、8番手マルク・マルケス(ホンダ)、9番手ジャック・ミラー(KTM)、10番手エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)と連なった。
　2周目に入ると、アレイシ・エスパロガロが2番手に浮上し、バニャーヤ、アレイシ・エスパロガロ、ビニャーレス、マルティン、ビンダー、ベゼッキ、オリベイラ、マルク・マルケス、バスティアニーニ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)の順に変わった。バニャーヤがファーステストラップを出すも、後続は離されることなく続いていた。
　3周目では、アレイシ・エスパロガロが最速ラップを出し、バニャーヤに食らいついていく。3番手以降は、ビニャーレス、ビンダー、オリベイラと続き、マルティン、ベゼッキ、マルク・マルケスで6番手争いをしていた。
先頭は変わらず、バニャーヤとアレイシ・エスパロガロでトップを争っている間に、後方では5コーナーでポル・エスパロガロ(ガスガス)が転倒してリタイア。
　6周目になると、トップ5台と6番手以降は1秒以上の差が開き始めた。7周目に入るストレートでアレイシ・エスパロガロは、ほぼバニャーヤに並び、1コーナーに差し掛かるときにインからバニャーヤを抜き1番手となる。残り5周では、1番手アレイシ・エスパロガロ、2番手バニャーヤ、3番手ビニャーレス、4番手ビンダー、5番手オリベイラ、6番手マルティン、7番手ベゼッキ、8番手バスティアニーニ、9番手ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、10番手マルク・マルケスに順位が変わった。
　残り4周に入ると、アレイシ・エスパロガロとバニャーヤの差が0.753と開きだし、バニャーヤとビニャーレスの差が0.250と縮み始めた。残り3周では、アレイシ・エスパロガロは2番手のバニャーヤに1.554秒差を付けてトップを走り、バニャーヤ、ビニャーレス、ビンダー、オリベイラ、マルティン、ベゼッキ、ザルコ、バスティアニーニ、アレックス・マルケス(ドゥカティ)の順になり、マルク・マルケスの前にアレックス・マルケスが出た。
　ラスト2周の時点では、更にアレイシ・エスパロガロは後続を離してトップを走り、以下、バニャーヤとビニャーレスの2番手争いが激しくなった。そのまま最終ラップまでアレイシ・エスパロガロはトップで走り、首位で地元サッカーチーム、FCバルセロナのスター、マルコス・アロンソが振るチェッカーを受ける。続いて、バニャーヤが2位、ビニャーレスが3位、ビンダー4位、マルティン5位、オリベイラ6位、ザルコ7位、ベゼッキ8位、バスティアニーニ9位、アレックス・マルケス10位でチェッカーを受けた。途中、オリベイラがミラーと接触するなどのシーンもあったが、それに関しては、ペナルティーなどは科さない事が発表された。日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)は20位完走。


MotoGP 第11戦カタルニアGP MotoGP2日目スプリント結果
1 アレイシ・エスパロガロ (アプリリア)
2 フランチェスコ・バニャーヤ (ドゥカティ)
3 マーベリック・ビニャーレス (アプリリア)
4 ブラッド・ビンダー (KTM)
5 ホルヘ・マルティン (ドゥカティ)
6 ミゲール・オリベイラ (アプリリア)
7 ヨハン・ザルコ (ドゥカティ)
8 マルコ・ベゼッキ (ドゥカティ)
9 エネア・バスティアニーニ (ドゥカティ)
10 アレックス・マルケス (ドゥカティ)
11 マルク・マルケス (ホンダ)
12 ルカ・マリーニ (ドゥカティ)
13 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ (ドゥカティ)
14 ラウル・フェルナンデス (ガスガス)
15 フランコ・モルビデリ (ヤマハ)
16 ジャック・ミラー (KTM)
17 アウグスト・フェルナンデス (ガスガス)
18 ファビオ・クアルタラロ (ヤマハ)
19 イケル・レクオナ (ホンダ)
20 中上貴晶 (ホンダ)
21 ジョアン・ミル (ホンダ)
NC ポル・エスパロガロ (ガスガス）