全日本RR第6戦オートポリス【ST1000レース1】荒川晃大とのバトルを制し、榎戸育寛が2連勝

2023/09/02

左から、2位の荒川、優勝した榎戸、3位の國峰

　全日本ロードレース第６戦オートポリスのST1000クラス決勝レース１は榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）が優勝した。

　ST1000クラスにとっては2023年シーズンで唯一の2レース制。土曜日は午前中に予選、午後にレース１と慌ただしい一日。午後のレースは曇天の中でスタートした。

　レースをリードしたのは荒川晃大(MOTOBUM　HONDA）。榎戸、渡辺一馬(Astemo HondaDream SI Racing）、前田恵助(Team GYTR）、國峰啄磨(TOHO Racing）と続く。

　オープニングラップを制した荒川の背後に榎戸がつけてトップ争いを挑む。後方では渡辺と國峰が集団から抜け出して一騎打ちの表彰台争いを開始。その後ろでは前田を先頭とした8台ほどの５位争いグループが形成される。

　2周目。榎戸がトップ浮上。4周目に荒川が首位奪回。さらに5周目には榎戸がトップ再浮上。その間に渡辺と國峰が追いつき、4台でのトップ争いに移行。

　レース中盤。渡辺のペースが上がらず、榎戸と荒川の一騎打ちに戻る。國峰は渡辺をかわして3番手に浮上すると、渡辺を置き去りにして前の2台を追いかけ始める。

　残り2周。荒川が榎戸の前に出てラストスパートをかける。榎戸は必死に追いかける。

　ラストラップの１コーナーで榎戸が前に出るが少し膨らんだところで荒川が首位奪回。しかし榎戸も再び荒川のスキをついて前に出る。そして榎戸が2連勝。荒川は2位。國峰は単独3位でゴール。