MotoGP第9戦イギリスGP Moto2 決勝
2023/08/06
MotoGP第9戦イギリスGP Moto2クラスの決勝は、イギリスのシルバーストン・サーキットで天候が曇り、気温18度、路面温度29度というコンディションで行なわれた。
17周で行なわれた決勝レースは、2番グリッドスタートのフェルミン・アルデゲール(ボスコスクロ)がホールショットを奪うも、チームメイトのアロンソ・ロペス(ボスコスクロ)がトップに浮上する。後方では3コーナーで多重クラッシュが発生。デニス・フォッジャ(カレックス)、ボルハ・ゴメス(カレックス)、羽田大河(カレックス)、ロリー・スキナー(カレックス) の4台が転倒しリタイアする波乱の幕開けとなった。また、オープニングラップの18コーナーで地元のジェイク・ディクソン(カレックス)も転倒。ディクソンの転倒の原因としてダリン・ビンダー(カレックス)にはロングラップペナルティが科されることとなった。
先頭集団はファステストラップを刻み快走を見せるアロン・カネト(カレックス)を先頭に、ロペス、ペドロ・アコスタ(カレックス)、アルデゲールが先頭集団を形成。そこにペースの良いバリー・バルタス(カレックス)やジョー・ロバーツ(カレックス)、トニー・アルボリーノ(カレックス)がついていく展開となる。カネトのペースが非常によく、6周目には2位のロペスに対し差をつけ始めていく。カネトを逃したくないアコスタがロペスをオーバーテイクし2位に浮上。しかしカネトはアコスタとの差を1秒以上に広げる快走をみせ、Moto2クラスの初優勝に向けてひた走る。8周目の15コーナーでロペスが転倒、と同時にロペスのチームメイトであるアルデゲールがアコスタを16コーナーでオーバーテイク。ファステストラップを刻み、トップのカネトとの差を詰めていく。カネト、アルデゲール、アコスタの三つ巴の戦いとなった優勝争いは、アルデゲールが残り8周のハンガーストレートエンドのブレーキングでカネトを捕らえトップに浮上。初優勝を懸けたアルデゲールとカネトの戦いは、アルデゲールが残り2周の時点でファステストラップを更新する激走をみせる。守りではなく、最後まで攻めた走りを見せたアルデゲールが自身初優勝を達成、初の表彰台が初優勝という記念すべき1戦となった。カネトはまたしても優勝に届かず2位、アコスタは3位に入り、アルボリーノが10位に終わったため、ランキングトップに浮上している。
日本人ライダーは小椋藍(カレックス)が粘りの走りで8位でフィニッシュ、今季初のレースとなった野左根航汰(カレックス)は22位、羽田はオープニングラップの転倒に巻き込まれリタイアとなっている。
MotoGP第9戦イギリスGP Moto2クラス決勝結果
1 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクロ)
2 アロン・カネト(カレックス)
3 ペドロ・アコスタ(カレックス)
4 ジョー・ロバーツ(カレックス)
5 バリー・バルタス(カレックス)
6 マニュエル・ゴンサレス(カレックス)
7 サム・ロウズ(カレックス)
8 小椋藍(カレックス)
9 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
10 トニー・アルボリーノ(カレックス)
11 ジェレミー・アルコバ(カレックス)
12 セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)
13 フィリップ・サラッチ(カレックス)
14 アルベルト・アレナス(カレックス)
15 ダリン・ビンダー(カレックス)
16 ルーカス・トゥロビッチ(カレックス)
17 ボ・ベンスナイダー(カレックス)
18 アレイシ・エスクリチ(フォワード)
19 マルコス・ラミレス(フォワード)
20 ゾンタ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)
21 イサン・グエバラ(カレックス)
22 野左根航汰(カレックス)
NCR アロンソ・ロペス(ボスコスクロ)
NCR セルジオ・ガルシア(カレックス)
NCR ボルハ・ゴメス(カレックス)
NCR ジェイク・ディクソン(カレックス)
NCR 羽田大河(カレックス)
NCR デニス・フォッジャ(カレックス)
NCR ロリー・スキナー(カレックス)
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