Moto3クラスのフリー走行3回目は、現地時間午前8時40分から30分間で行なわれた。天候は強い雨が降り完全なウェットコンディションで気温15度、路面温度18度。セッション中雨が止むことはなく、各車予選に向けて慎重な走りで周回を重ねた。雨中のフリー走行3でチャビエル・アルティガス（CFMOTO）が1分40秒923を記録しトップタイム、2位には1分41秒209のマリオ・アジ（ホンダ）、3位は1分41秒445のスコット・オグデン（ホンダ）がつけた。

　日本人ライダーの最上位は1分42秒937を記録した13番手の古里太陽（ホンダ）、山中琉聖（ガスガス）は1分43秒287で16番手、佐々木歩夢（ハスクバーナ）は1分46秒703で27番手、鳥羽海渡（ホンダ）は1分47秒870で29番手。全体的にタイムを出しにいかず、リスク回避したセッションとなった。

　予選Q1は、天候は晴れ、気温21度、路面温度34度というコンディションで、現地時間午後12時50分から15分間で行われた。セッション開始5分の3コーナーでスコット・オグデン（ホンダ）がハイサイドし転倒。マシンとライダーがコース上で止まってしまったため、赤旗が掲示されるも、セッションはすぐに再開された。セッション残り5分で古里が1分27秒508を出し暫定トップに浮上、その後ダビド・ムニョス（KTM）が1分27秒429を出し暫定首位となる。ラストアタックではムニョスのタイムを上回るものは出ず、Q1トップでQ2進出を決めた。2位に1分27秒496のアルティガス、古里は1分27秒508で3位につけ、4位には1分27秒707のフィリッポ・ファリオーリ（KTM）が入り、Q2進出を決めている。

　Q2は天候が晴れ、気温21度、路面温度36度というコンディションで現地時間13時15分から15分間で行われた。前半は佐々木が1分25秒963を記録し暫定のトップタイムをマーク。暫定2位につけるデニス・オンジュ（KTM）にコンマ5秒もの差をつけて後半に臨む。各車トップタイムを塗り替えることができない中、佐々木が1分25秒130を記録。自身の暫定ポールラップをコンマ8秒更新し、オールラップレコードを塗り替えてみせた。2位は1分26秒222オンジュ、3位に1分26秒285のイバン・オルトラ（KTM）が入った。

　その他の日本人ライダーは1分26秒853の鳥羽海渡（ホンダ）が8番手、1分26秒929の古里が11番手、1分27秒493の山中琉聖（ガスガス）が16番手となっている。

MotoGP第7戦ドイツGP Moto3クラス2日目予選結果
1 佐々木歩夢（ハスクバーナ）1分25秒130（Q2）
2 デニス・オンジュ（KTM）1分26秒222（Q2）
3 イバン・オルトラ（KTM）1分26秒285（Q2）
4 コリン・ベイヤー（ハスクバーナ）1分26秒641（Q2）
5 ダビド・ムニョス（KTM）1分26秒648（Q2）
6 ジャウメ・マシア（ホンダ）1分26秒790（Q2）
7 ダニエル・オルガド（KTM）1分26秒826（Q2）
8 鳥羽海渡（ホンダ）1分26秒853（Q2）
9 ディエゴ・モレイラ（KTM）1分26秒898（Q2）
10 ステファノ・ネパ（KTM）1分26秒921（Q2）
11 古里太陽（ホンダ）1分26秒929（Q2）
12 チャビエル・アルティガス（CFMOTO）1分27秒017（Q2）
13 マッテオ・ベルテッレ（ホンダ）1分27秒029（Q2）
14 アンドレア・ミニョ（KTM）1分27秒289（Q2）
15 ダビド・アロンソ（ガスガス）1分27秒366（Q2）
16 山中琉聖（ガスガス）1分27秒493（Q2）
17 ホセ・アントニオ・ルエダ（KTM）1分27秒529（Q2）
18 フィリッポ・ファリオーリ（KTM）1分27秒694（Q2）
19 ジョエル・ケルソ（CFMOTO）1分27秒760（Q1）
20 マリオ・アジ（ホンダ）1分27秒845（Q1）
21 アナ・カラスコ（KTM）1分28秒088（Q1）
22 リカルド・ロッシ（ホンダ）1分28秒092（Q1）
23 ロマーノ・フェナティ（ホンダ）1分28秒124（Q1）
24 エイドリアン・フェルナンデス（ホンダ）1分28秒232（Q1）
25 ジョシュア・ワットリー（ホンダ）1分28秒681（Q1）
26 タチャコーン・ブアジー（ホンダ）1分28秒681（Q1）
27 ダニアル・シャーリル（KTM）1分29秒316（Q1）
NTS スコット・オグデン（ホンダ）
NTS ダビド・サルバドール（KTM）