レイが逆転で今季12勝目(SBK第10戦セパン 決勝第1レース)
2015/08/02
SBK(スーパーバイク世界選手権)第10戦セパンラウンドは、マレーシアのセパンサーキットで決勝第1レースを行ない、ジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
決勝第1レースは気温31度、路面温度43度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのはポールポジションのトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)。サイクスは1周目にコンマ610、2周目には1秒558のリードを築き、2番手以下を引き離して、序盤からトップを独走する。予選6番手のチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)、7番手のレイもスタートを決めて、1周目には2番手、3番手に浮上し、序盤から接戦の2番手争いを展開していく。
サイクスはレース中盤には3秒以上とリードを広げ、独走態勢を築いていたが、残り6周を切ったあたりからペースが落ち始め、12周目にはデイビスとレイがサイクスの背後に迫る。デイビスが12周目の13コーナーでトップを奪取すると、レイにも交わされサイクスは3番手に後退。ここからデイビスがレースをリードしながらレイとトップ争いを展開していく。
そして、最終ラップの4コーナーでレイがデイビスを交わしてトップに浮上し、そのまま最終コーナーを迎える。ところが最終コーナーでレイはラインを外し、その間にデイビスがインからトップに浮上。しかし、クロスラインで切り替えしたレイが僅差でゴールラインを前で通過。今シーズン12勝目を記録した。デイビスはコンマ121秒の僅差の2位となった。
いっぽう、サイクスはその後もペースが上がらず、レース終盤にはマックス・ビアッジ(アプリリアレーシングチーム)の追撃も受け、最終ラップの1コーナーでビアッジがサイクスを交わして3番手に浮上。ワイルドカード参戦2戦目のビアッジがSBK通算71回目の表彰台を獲得。サイクスはさらにシルバン・ギュントーリ(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)にも交わされてしまい、ギュントーリが4位に入賞。サイクスは5位でチェッカーとなった。
6位にアレックス・ロウズ(ボルトコム・クレセント・スズキ)が入賞。7位にレオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)、8位にマッテオ・バイオッコ(アルテアレーシング)、9位にニッコロ・カネパ(アルテアレーシング)、10位にジョルディ・トーレス(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)の順で続いた。
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