SBK(スーパーバイク世界選手権)第10戦アルゼンチン 2日目
2022/10/23
SBK(スーパーバイク世界選手権)第10戦アルゼンチンラウンドは、アルゼンチンのサーキット・サンファン・ビリクムで2日目のスーパーポール、レース1が開催された。
スーパーポールは気温16度、路面温度41度のドライコンディションで行なわれ、トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)がポールポジションを獲得。
FP3もオールタイムラップレコードを更新してトップで終えていたラズガットリオグルは、スーパーポールでもセッション序盤からオールタイムラップレコードを更新。中盤にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、ジョナサン・レイ(カワサキ)、がファステストラップを更新してトップに立つが、残り10分を切ったところでラズガットリオグルが1分36秒216を記録して、今シーズン3回目となるポールポジションを獲得した。
2番手に1分36秒449でレイ、3番手に1分36秒671でバウティスタが続き、フロントロウを獲得。
4番手に1分36秒953でイケル・レクオナ(ホンダ)、5番手に1分36秒974でスコット・レディング(BMW)が続き、ロリス・バズ(BMW)はセッション中盤すぎに転倒を喫したものの、すぐに再スタートし、1分37秒027で6番手となった。
7番手に1分37秒031でアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、8番手に1分37秒066でマイケル・リナルディ(ドゥカティ)、9番手に1分37秒122でアレックス・ロウズ(カワサキ)、10番手に1分37秒159でチャビ・ビエルへ(ホンダ)の順で続き、上位10名のライダーが、FP3でラズガットリオグルが記録していたオールタイムレコードを更新した。
野左根 航汰(ヤマハ)は1分38秒108で15番手から決勝レース1に臨む。
決勝レース1は、気温20度、路面温度49度のドライコンディションの下、21周で争われた。バウティスタが好スタートを切りレースをリード。1周目の9コーナーで、ポールからスタートしたラズガットリオグルがバウティスタのインをついたものの、転倒。ラズガットリオグルは再スタートできたものの、最後尾まで落ちてしまう。
1周目をトップで戻って来たのはレイだったが、2周目にバッサーニがトップに浮上。レイ、レクオナ、バウティスタの順で続き、4周目にレクオナを交わしたバウティスタが3番手に浮上。レクオナは序盤の内にやや遅れ始め、トップ争いは、バッサーニ、レイ、バウティスタの戦いとなる。
バッサーニは7周目までトップをキープしたが、8周目にバウティスタがトップに浮上。レイも続いてバッサーニを交わそうとするが、バッサーニも抑え、その間にトップに浮上したバウティスタが2番手以下にリードを取る。
レイがバッサーニに塞がれる間にバウティスタはリードを広げ、レース中盤の11周目に約2秒7のリードを取ると、その後、独走。終盤にはその差を約6秒に広げ、そのままトップでチェッカーを受け、今シーズン13勝目を記録した。
レイは終盤の18周目までバッサーニを攻略することができず、19周目の1コーナー進入でようやく2番手に浮上するが、その時点でトップを行くバウティスタとは約6秒の差があった。レイに交わされて3番手に後退したバッサーニはその後レイについていくことはできず、レイが2位に入賞。レイから1秒548差の3位にバッサーニが入賞した。
序盤から4番手で周回を重ねたレクオナが4位に入賞。5位にリナルディ、6位にロウズ、7位にレディング、8位にロカテッリ、9位にビエルへ、10位にファン・デル・マークの順で続いた。
ラズガットリオグルは1周目の転倒からの再スタート時点でトップから約24秒遅れの最下位から挽回し、15位に入賞。野左根は18位でチェッカーを受けた。
チャンピオンシップ争いではバウティスタがランキングトップをキープ。ランキング2位のラズガットリオグルとのポイント差は80ポイントに広がった。ラズガットリオグルから7ポイント差のランキング3位にレイが続く。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)では、スーパーポールでドミニク・エガター(ヤマハ)が1分41秒181でポールポジションを獲得。エガターはオールタイムラップレコードを更新し、予選最速ライダーを競うスーパーポールアワードのタイトルも2戦を残して確定した。
2番手に1分41秒336でフェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)、3番手に1分41秒362でラファエル・デ・ローサ(ドゥカティ)が続き、予選上位7名のライダーがオールタイムラップレコードを更新した。
決勝レース1ではカリカスロがスタートで先行、デ・ローサが2番手で続き、エガターは3番手と出遅れる。4周目あたりからこの3人が後続にややリードを取って先行。6周目にデ・ローサがトップに立ち、カリカスロと接戦のトップ争いを展開。この時点でエガターはトップの二人から約1秒遅れていたが、中盤過ぎから2番手のカリカスロとの差を縮め、17周目にカリカスロがシフトミスでラインを外す間にエガターが2番手に浮上する。
残り2周でエガターはトップを行くデ・ローサの真後ろに迫ると、最終ラップのバックストレートエンドの8コーナー進入でデ・ローサを交わしてトップに浮上。そのまま今シーズン13勝目を記録した。
デ・ローサが2位に入賞し、今シーズン3回目の表彰台を獲得。カリカスロはデ・ローサから2秒205差の3位でゴールし、今シーズン2回目となる表彰台に立った。
SBK第10戦アルゼンチン SBK2日目予選 リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ) 1分36秒216
2 ジョナサン・レイ(カワサキ) 1分36秒449
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分36秒671
4 イケル・レクオナ(ホンダ) 1分36秒953
5 スコット・レディング(BMW) 1分36秒974
6 ロリス・バズ(BMW) 1分37秒027
7 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ) 1分37秒031
8 マイケル・リナルディ(ドゥカティ) 1分37秒066
9 アレックス・ロウズ(カワサキ) 1分37秒122
10 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分37秒159
11 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分37秒347
12 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ) 1分37秒399
13 ルーカス・マヒアス(カワサキ) 1分37秒634
14 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 1分37秒770
15 野左根 航汰(ヤマハ) 1分38秒108
16 チャビ・フォレス(ドゥカティ) 1分38秒119
17 フィリップ・エッテル(ドゥカティ) 1分38秒149
18 ユージン・ラバティ(BMW) 1分38秒153
19 レアンドロ・メルカド(ホンダ) 1分38秒184
20 オリバー・クーニッヒ(カワサキ) 1分38秒683
21 マキシミリアン・シャイブ(ホンダ) 1分39秒225
22 マルコ・ソロルサ(カワサキ) 1分40秒750
SBK第10戦アルゼンチン SBK決勝レース1 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 ジョナサン・レイ(カワサキ)
3 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
4 イケル・レクオナ(ホンダ)
5 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
6 アレックス・ロウズ(カワサキ)
7 スコット・レディング(BMW)
8 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
9 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
10 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
11 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
12 チャビ・フォレス(ドゥカティ)
13 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
14 ユージン・ラバティ(BMW)
15 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
16 ロリス・バズ(BMW)
17 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
18 野左根 航汰(ヤマハ)
19 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
20 マキシミリアン・シャイブ(ホンダ)
21 マルコ・ソロルサ(カワサキ)
R レアンドロ・メルカド(ホンダ)
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