MotoGP第19戦マレーシアGP MotoGP決勝
2022/10/23
MotoGP第19戦マレーシアGP、MotoGPクラスは、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで決勝レースを行ない、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースも曇り空ながら、気温31度、路面温度38度のドライコンディションの下、20周で争われた。
ポールポジションからホルヘ・マルティン(ドゥカティ)がレースをリード。マルク・マルケス(ホンダ)が続くが、9番グリッドから好スタートを見せたバニャーヤが1コーナーでマルク・マルケスを交わして2番手に浮上する。
マルティンは1周目から後続とのリードを広げていき、2周目に新レコードとなる決勝中のファステストラップを記録すると、5周目には2番手に約1秒2の差をつけて独走態勢を築いていく。ところが7周目の5コーナーでマルティンは転倒を喫し、リタイアに終わってしまう。
これでトップに立ったのはバニャーヤ。エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が2番手で続き、二人から約2秒8離れてファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が3番手を走行。マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、マルク・マルケス、ジョアン・ミル(スズキ)、アレックス・リンス(スズキ)の4人が4番手争いの接戦を展開する。
バニャーヤはレース中盤の10周目までトップを走るが、11周目の4コーナーでバスティアニーニがバニャーヤを交わしてトップに浮上。トップを争う二人が接戦を繰り広げたこともあり、3番手のクアルタラロはトップの二人との差が縮めていく。
タイトル確定の可能性を持つバニャーヤは14周目のバックストレートでトップを奪還。バスティアニーニも僅差を保ったまま周回を重ね、残り3周となったところで、3番手のクアルタラロは二人に約1秒2差まで迫っていた。
トップ争いの接戦は最終ラップまで続いたが、バニャーヤがバスティアニーニを抑えきって今シーズン7勝目を記録。0秒270差の2位にバスティアニーニが入賞した。
クアルタラロは最後は二人との差が広がり、バスティアニーニから2秒503差の3位に入賞。オーストリアGP以来となる表彰台に立った。
これでチャンピオン争いはバニャーヤが258ポイント、クアルタラロが235ポイントで23ポイント差となり、最終戦バレンシアで決着が着くことになった。また、ドゥカティ・レノボ・チームは、最終戦を待たずにチームチャンピオンを獲得。
4位にベゼッキが入賞。ベゼッキからは大きく遅れた5番手争いは、リンスが最後は単独5位でゴール。最終ラップまで続いたマルク・マルケスとジャック・ミラー(ドゥカティ)の6番手争いを、最終ラップに制したミラーが6位に入賞。7位にマルク・マルケスが続き、8位にブラッド・ビンダー(KTM)、9位にヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、10位にアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)が入賞した。
フランコ・モルビデリ(ヤマハ)はロングラップペナルティを消化しながら、追い上げ、チェッカーを受けたときは8位だったが、最終ラップにアレイシ・エスパロガロに接触した危険走行のペナルティにより3ポジション降格となり、11位入賞となった。
12位にカル・クロッチロウ(ヤマハ)、13位にミゲール・オリベイラ(KTM)、14位にポル・エスパロガロ(ホンダ)、15位にラウル・フェルナンデス(KTM)が入賞。
マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)は16位、アレックス・マルケス(ホンダ)は17位、レミー・ガードナー(KTM)は18位、ミルが19位でチェッカーを受けた。
ダリン・ビンダー(ヤマハ)とファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は11周目に転倒リタイア、長島 哲太(ホンダ)は5周目に転倒リタイアに終わった。ルカ・マリーニ(ドゥカティ)はマシントラブルにより1周を回ってピットに戻りリタイアに終わった。
MotoGP第19戦マレーシアGP MotoGPクラス決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
3 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
4 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
5 アレックス・リンス(スズキ)
6 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
7 マルク・マルケス(ホンダ)
8 ブラッド・ビンダー(KTM)
9 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
10 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
11 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
12 カル・クロッチロウ(ヤマハ)
13 ミゲール・オリベイラ(KTM)
14 ポル・エスパロガロ(ホンダ)
15 ラウル・フェルナンデス(KTM)
16 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
17 アレックス・マルケス(ホンダ)
18 レミー・ガードナー(KTM)
R ジョアン・ミル(スズキ)
R ダリン・ビンダー(ヤマハ)
R ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
R ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
R 長島 哲太(ホンダ)
R ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
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