MotoGP第16戦日本GP、Moto2クラスは、栃木県のモビリティリゾート・もてぎで決勝レースを行ない、小椋 藍（カレックス）が優勝した。

　Moto2クラスの決勝レースは気温23度、路面温度41度のドライコンディションの下、22周で争われた。

　ポールポジションからアロン・カネト（カレックス）が好スタートを切り、フェルミン・アルデグエル（ボスコスクロ）が2番手に続きレースをリード。1周目のコントロールラインでトップを争う二人は3番手に約1秒のリードを取る。

　カネトは2周目にはアルデグエルにコンマ5秒ほどのリードを取り、アルデグエルも3番手に約1秒の差をつけていた。3番手にはソムキャット・チャントラ（カレックス）が続き、13番手グリッドからスタートした小椋が2周目には4番手に浮上する。

　3周目の5コーナーで2番手を走っていたアルデグエルが転倒、4周目の9コーナー進入で単独トップを走っていたカネトも転倒し、トップ争いはチャントラ、アロンソ・ロペス（ボスコスクロ）、トニー・アルボリーノ（カレックス）、小椋の4人となる。小椋は5周目の11コーナーで3番手に浮上。

　7周目にはロペスがトップに立ち、小椋はチャントラを交わして2番手に。ロペスがややリードを広げるが、中盤の11周目の5コーナー立ち上がりでロペスがミス。小椋は差が縮まると、ロペスと接戦のバトルを繰り広げ、13周目に何度か順位を入れ替えながら、11コーナーでトップに浮上する。この間に4番手争いを抜け出してアウグスト・フェルナンデス（カレックス）が3番手に浮上。ロペスとフェルナンデスが接戦の2番手争いを展開する。

　この間にトップを行く小椋はリードを広げ、15周目には2番手に約1秒半のリードを取る。フェルナンデスは16周目にロペスを交わして2番手に浮上するが、この時点でトップを行く小椋とは約1秒8の差があった。

　その後、小椋とフェルナンデスはファステストラップを更新しながら周回を重ね、小椋は1秒半ほどのリードをキープしてレース終盤に突入。フェルナンデスは勝負をしかけるまでには小椋との差を縮めることができず、小椋がトップでチェッカーを受け、ホームレースで初優勝を達成。今シーズン通算3勝目を記録した。

　1秒192差の2位にフェルナンデスが入賞。ロペスは終盤に遅れたものの3位表彰台を獲得した。

　4位にジェイク・ディクソン（カレックス）、5位にチャントラが入賞。6位にアルボリーノ、7位にペドロ・アコスタ（カレックス）、8位にアルベルト・アレナス（カレックス）、9位にボ・ベンスナイダー（カレックス）、10位にフィリップ・サラッチ（カレックス）が入賞した。羽田 太河（カレックス）は17位でチェッカーを受けた。

　チャンピオンシップ争いではフェルナンデスがランキングトップをキープ。ランキング2位の小椋はその差を2ポイント差に縮めた。

MotoGP第16戦日本GP Moto2クラス決勝結果
1 小椋 藍（カレックス）
2 アウグスト・フェルナンデス（カレックス）
3 アロンソ・ロペス（ボスコスクロ）
4 ジェイク・ディクソン（カレックス）
5 ソムキャット・チャントラ（カレックス）
6 トニー・アルボリーノ（カレックス）
7 ペドロ・アコスタ（カレックス）
8 アルベルト・アレナス（カレックス）
9 ボ・ベンスナイダー（カレックス）
10 フィリップ・サラッチ（カレックス）
11 キャメロン・ボビエ（カレックス）
12 ジョー・ロバーツ（カレックス）
13 マーセル・シュロッター（カレックス）
14 バリー・バルトゥス（カレックス）
15 ロレンツォ・ダラ・ポルタ（カレックス）
16 ゾンタ・ファン・デン・グールベルフ（カレックス）
17 羽田 太河（カレックス）
18 ケミン・クボ（カレックス）
19 ショーン・ディラン・ケーリー（カレックス）
20 マルコス・ラミレス（MVアグスタ）
R ジェレミー・アルコバ（カレックス）
R ホルヘ・ナバーロ（カレックス）
R ニッコロ・アントネッリ（カレックス）
R アロン・カネト（カレックス）
R セレスティーノ・ビエッティ（カレックス）
R シモーネ・コルシ（MVアグスタ）
R アレッサンドロ・ザッコーネ（カレックス）
R フェルミン・アルデグエル（ボスコスクロ）
NS マヌエル・ゴンサレス（カレックス）