MotoGP第11戦オランダ MotoGP決勝
2022/06/27
MotoGP第11戦オランダ、MotoGPクラスは、オランダのアッセン(サーキット ファン・ドレンテ)で決勝レースを行ない、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温22度、路面温度30度のドライコンディションの下、26周で争われた。
ポールポジションから好スタートを切ったバニャーヤのリードで始まり、バニャーヤ1周目に後続にコンマ6秒ほどのリードを取る。アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)が2番手、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が3番手に続くが、5周目の5コーナー進入でアレイシ・エスパロガロのインに飛び込んだクアルタラロが転倒、アレイシ・エスパロガロは転倒こそ免れたものの、巻き込まれてコースオフし、15番手まで後退する。
これで2周目に4番手に浮上していたマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が2番手に浮上。トップのバニャーヤとベゼッキとの間の差は約1秒に開く。バニャーヤはその後もトップを独走。レース中盤すぎの17周目に雨が落ちて来たことを示すホワイトフラッグが振られたが、雨の影響はなく、そのままレースは続行され、バニャーヤは終盤には2番手以下に1秒8とリードを広げ、今シーズン3勝目を記録した。
ベゼッキは2番手のポジションをキープ、背後を脅かされることなく26周を走り切り、MotoGPクラス初表彰台となる2位に入賞した。
3番手争いは、序盤はホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が争っていたが、マルティンは中盤を前に後退。ビンダーとビニャーレスは接戦を繰り広げ、ビニャーレスが17周目のシケイン進入で3番手に浮上。終盤にはジャック・ミラー(ドゥカティ)に背後に迫られたが、競り勝ったビニャーレスはアプリリアで初表彰台となる3位に入賞した。
4番手争いは、序盤のコースオフから追い上げたアレイシ・エスパロガロが、16周目にトップ10圏内まで挽回、その後もポジションを上げると、レース終盤には4番手争いに追き、最終ラップの最終シケイン進入でミラーとビンダーの二人を交わして4位に入賞した。
5位にビンダー、6位にミラーが入賞。ミラーはロングラップペナルティで序盤に10番手まで後退した後、ポジションを挽回。終盤にはビニャーレスと3番手争いを展開し、25周目のシケインで前に出ようとしたが、ラインに乗れず、ビニャーレスに逃げられてしまい、後続のビンダーとアレイシ・エスパロガロに追いつかれてしまった。
マルティンが7位に入賞。終盤、8番手争いの接戦をジョアン・ミル(スズキ)、ミゲール・オリベイラ(KTM)、アレックス・リンス(スズキ)の3人が繰り広げ、ミルが8位、オリベイラが9位、リンスが10位に入賞した。
エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が11位に続き、中上 貴晶(ホンダ)は12位に入賞。中上は序盤は7番手を走行していたが、トラックリミットオーバーのロングラップペナルティを受けて11番手に後退。終盤はバスティアニーニと11番手を争った。
ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が13位、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)が14位、アレックス・マルケス(ホンダ)が15位入賞。
アンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)は16位、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)は17位、ステファン・ブラドル(ホンダ)は18位、レミー・ガードナー(KTM)は19位、ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)は20位でゴール。
ラウル・フェルナンデス(KTM)は18周を回ってピットに戻ってリタイア。クアルタラロは5周目の転倒から再スタートし、一度ピットに戻って再びコースに出たが、12周目の5コーナー立ち上がりでハイサイド転倒を喫し、リタイアに終わった。ダリン・ビンダー(ヤマハ)は9周目の8コーナーで転倒リタイア、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は8周目の5コーナーで転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではクアルタラロが今シーズン初のノーポイントに終わったものの、ランキングトップをキープ。アレイシ・エスパルガロが21ポイント差のランキング2位に続き、ザルコがランキング3位、優勝したバニャーヤがランキング4位に浮上した。
MotoGP第11戦オランダGP MotoGPクラス決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
3 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
4 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
5 ブラッド・ビンダー(KTM)
6 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
7 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
8 ジョアン・ミル(スズキ)
9 ミゲール・オリベイラ(KTM)
10 アレックス・リンス(スズキ)
11 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
12 中上 貴晶(ホンダ)
13 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
14 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
15 アレックス・マルケス(ホンダ)
16 アンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)
17 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
18 ステファン・ブラドル(ホンダ)
19 レミー・ガードナー(KTM)
20 ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)
R ラウル・フェルナンデス(KTM)
R ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
R ダリン・ビンダー(ヤマハ)
R フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
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