MotoGP第9戦カタルニアGP MotoGP決勝
2022/06/06
MotoGP第9戦カタルニアGP、MotoGPクラスは、スペインのバルセロナ-カタルニアサーキットで決勝レースを行ない、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温30度、路面温度55度のドライコンディションの下、24周で争われた。
ポールポジションのアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)が好スタートを切るが、その背後でクラッシュが発生。12番グリッドスタートながら、好ダッシュで5番手付近で1コーナーのブレーキングポイントに差し掛かった中上 貴晶(ホンダ)が転倒。転倒したマシンがアレックス・リンス(スズキ)とフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)に接触し、3人が転倒リタイアに終わってしまう。
クアルタラロは1コーナー立ち上がりでアレイシ・エスパロガロを交わしてトップに浮上すると、1周目に2番手以下にコンマ5秒、2周目には約1秒とリードを広げて行き、6周目には約2秒、10周目には3秒半とリードを拡大して独走。最終的に6秒473の大差をつけて優勝。第5戦ポルトガルGP以来となる今シーズン2勝目を記録した。
2番手争いはホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、アレイシ・エスパロガロ、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が接戦を展開。マルティンとアレイシ・エスパロガロの二人が序盤から終盤まで、何度かポジションを入れ替えながら、接戦を展開。ザルコはその背後の4番手で周回を重ねた。
最終ラップに入るコントロールラインを2番手で通過したのはアレイシ・エスパロガロ。ところが1コーナー手前で周回数を勘違いし、レースが終わったものと思ったアレイシ・エスパロガロがスローダウン。その横をマルティン、ザルコが相次いで交わしていく。
2コーナー立ち上がりでミスに気づいたアレイシ・エスパロガロだったが、ジョアン・ミル(スズキ)、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)にも先行され、6番手まで後退してしまう。
トップのクアルタラロからは大きく離されてしまったものの、マルティンが2位、ザルコが3位でゴール。
5位に17番グリッドからスタートしながら1周目に7番手まで挽回、5周目以降5番手をキープしていたミルが4位でチェッカーを受けた。
アレイシ・エスパロガロは最終ラップにマリーニを交わすことができたものの、5位でゴールと、手にしていたホームレースでの表彰台を逃してしまった。
6位にマリーニ、7位にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が入賞。序盤からチームメイト同士の接戦を繰り広げた8番手争いは、ブラッド・ビンダー(KTM)が8位に入賞。ミゲール・オリベイラ(KTM)はレース中盤のブラッド・ビンダーとの接戦中にラインを外して後退したが、9位でゴールした。FP4での転倒により予選に参加できず、最後尾グリッドからスタートしたアレックス・マルケス(ホンダ)は。追い上げて10周目には10番手まで挽回、10位に入賞。
レミー・ガードナー(KTM)がMotoGPクラスベストフィニッシュとなるルーキートップの11位に入賞。ダリン・ビンダー(ヤマハ)が12位、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は13位、ジャック・ミラー(ドゥカティ)は14位に入賞。
ラウル・フェルナンデス(KTM)はMotoGPクラス初ポイント獲得となる15位に入賞した。
ワイルドカード参戦のミケーレ・ピロ(ドゥカティ)は16位、ポル・エスパロガロ(ホンダ)は序盤は5番手を走行していたものの、後退し、17位でゴール。
アンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)は17周を回ってピットに戻ってリタイア。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は8周目の13コーナーで転倒リタイア、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は8周目の5コーナーで転倒リタイアマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は5周目の10コーナーで転倒、再スタートしたものの、ピットに戻ってリタイア。ステファン・ブラドル(ホンダ)は1周目の10コーナーで転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではクアルタラロがランキングトップをキープ。2番手のアレイシ・エスパルガロとのポイント差を22ポイントに拡大した。
MotoGP第8戦カタルニアGP MotoGPクラス決勝結果
1 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
3 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
4 ジョアン・ミル(スズキ)
5 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
6 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
7 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
8 ブラッド・ビンダー(KTM)
9 ミゲール・オリベイラ(KTM)
10 アレックス・マルケス(ホンダ)
11 レミー・ガードナー(KTM)
12 ダリン・ビンダー(ヤマハ)
13 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
14 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
15 ラウル・フェルナンデス(KTM)
16 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)
17 ポル・エスパロガロ(ホンダ)
R アンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)
R ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
R エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
R マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
R フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
R アレックス・リンス(スズキ)
R 中上 貴晶(ホンダ)
R ステファン・ブラドル(ホンダ)
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