MotoGP第18戦(最終戦)バレンシアGP Moto2決勝
2021/11/15
MotoGP第18戦(最終戦)バレンシアGP、Moto2クラスは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、ラウル・フェルナンデス(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温20度、路面温度22度のドライコンディションの下、25周の予定でスタートしたが、スタート直後の2コーナーでチャビ・ビエルヘ(カレックス)が転倒し、マルコ・ベゼッキ(カレックス)とロレンツォ・バルダッサーリ(MVアグスタ)が巻き込まれ、路面にオイルが出たため、赤旗となった。
オイル処理の中断を挟んで、レースは16周に周回数を減算して再スタートが切られた。ベゼッキはマシン修復がサイティングラップのピットロードオープンに間に合わず、ウォームアップラップで合流したため、最後尾グリッドからのスタートとなった。また、ウォームアップラップを終えてポールポジションのシモーネ・コルシ(MVアグスタ)がマシントラブルによりピットに戻り、そのままリタイアとなった。
レースはアウグスト・フェルナンデス(カレックス)が好スタートを切るが、ポールスタートのラウル・フェルナンデス(カレックス)が1周目をトップで終える。4周目にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(カレックス)がトップに立ち、中盤すぎまでレースをリードするが、13周目の2コーナーでラウル・フェルナンデスがトップに浮上すると、そのままトップをキープして優勝。シーズン最多勝となる8勝を記録。ルーキーとしてはシーズン最多勝記録を更新した。
ジャンアントニオとアウグスト・フェルナンデスは最終ラップまで僅差でラウル・フェルナンデスを追ったが、前に出るまでには至らず、ジャンアントニオが0秒517差の2位、アウグスト・フェルナンデスが3位に入賞。
4位にセレスティーノ・ビエッティ(カレックス)、5位にアロン・カネト(ボスコスクロ)、6位にビエルヘ、7位にサム・ロウズ(カレックス)、8位にホルヘ・ナバーロ(ボスコスクロ)、9位にマーセル・シュロッター(カレックス)の順で続いた。
ランキングトップのレミー・ガードナー(カレックス)は10位に入賞し、ラウル・フェルナンデスに4ポイント差でチャンピオンを獲得。ラウル・フェルナンデスはランキング2位となった。
ガードナーは1987年の500ccクラスでチャンピオンを獲得した父親のワイン・ガードナーに続いて、親子でチャンピオンとなった。親子でのチャンピオンは500ccクラスのケニー・ロバーツ、ケニー・ロバーツ・ジュニア親子以来、史上2組目となる。
14番グリッドからスタートした。長島 哲太(カレックス)はガードナーと僅差の11位に入賞。小椋 藍(カレックス)は前戦アルガルベGPで負傷したため今レースを欠場した。小椋はMoto2クラス1年目をランキング8位で終えた。
MotoGP第18戦バレンシアGP Moto2クラス決勝結果
1 ラウル・フェルナンデス(カレックス)
2 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(カレックス)
3 アウグスト・フェルナンデス(カレックス)
4 セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)
5 アロン・カネト(ボスコスクロ)
6 チャビ・ビエルヘ(カレックス)
7 サム・ロウズ(カレックス)
8 ホルヘ・ナバーロ(ボスコスクロ)
9 マーセル・シュロッター(カレックス)
10 レミー・ガードナー(カレックス)
11 長島 哲太(カレックス)
12 トーマス・ルティ(カレックス)
13 ステファノ・マンジ(カレックス)
14 マルコス・ラミレス(カレックス)
15 ハフィス・シャリン(NTS)
16 ジェイク・ディクソン(カレックス)
17 フェルミン・アルデグエル(ボスコスクロ)
18 バリー・バルトゥス(NTS)
19 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
20 マルコ・ベゼッキ(カレックス)
21 キャメロン・ボビエ(カレックス)
22 アルベルト・アレナス(ボスコスクロ)
23 トニー・アルボリーノ(カレックス)
24 ニッコロ・ブレーガ(カレックス)
25 ボ・ベンスナイダー(カレックス)
R エクトル・ガルソ(カレックス)
R ディマス・エッキー・プラタマ(カレックス)
NS シモーネ・コルシ(MVアグスタ)
NS ロレンツォ・バルダッサーリ(MVアグスタ)
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