MotoGP第3戦アルゼンチンGP、Moto3クラスは、アルゼンチンのアウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドで決勝レースを行ない、ダニー・ケント(ホンダ)が優勝した。 Moto3クラスの決勝レースは気温23度、路面温度30度のドライコンディションで争われた。スタートで飛び出したのはイサック・ビニャーレス(ハスクバーナ)。バックストレートでケントが前に出るが、バックストレートエンドの5コーナーでビニャーレスがトップを奪い返す。ビニャーレスは2周目までトップをキープするが、3周目にミゲール・オリベイラ(KTM)がトップに立つ。しかし、オリベイラのリードは長く続かず、その周の内にケントがトップを奪還。ケントはファステストラップを記録して2番手以下とのリードを広げ始める。
5周目の最終コーナー手前で2番手争いの集団にいたホルヘ・ナバーロ(ホンダ)が転倒、ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)を巻き添えにしてしまう。これでケントと2番手争いの差が1秒以上に広がってしまった。その後、レース中盤の10周目の段階でケントと2番手以下との差は約6秒に広がり、ケントは独走、21周のレースで最終的に10秒以上のリードを取って前戦アメリカズGPに続いて連勝を飾った。
ケントが独走した後の2番手争いは、14人のライダーが接戦を繰り広げる大集団のバトルとなった。その中で集団をリードしたエフレン・バスケス(ホンダ)が2位に入賞。ビニャーレスが3位で続いた。オリベイラは4位でゴール、チームメイトのブラッド・ビンダー(KTM)が5位で続き、ファビオ・クアルタラーロ(ホンダ)が6位、カレル・ハニカ(KTM)が7位に入賞。
8位に入賞したロマーノ・フェナティ(KTM)は朝のウオームアップセッションで、ニコラス・アジョ(KTM)に対して非紳士的行為及びアグレッシブな行動を行なったことでレースディレクションより3ポイントのペナルティポイントを科せられた。フェナティは昨年のアルゼンチンGPで1ポイントのペナルティを科せられており、累積ポイントが4ポイントとなったことから、今回のレースを最後尾グリッド(本来のグリッドは8番手)からスタートすることになった。そうした状況の中でレース中盤には2位争いの大集団の中に追いつき、最終的に8位でゴールした。9位にエネア・バスティアニーニ(ホンダ)、10位にニコラス・アジョ(KTM)が続いた。
尾野 弘樹(ホンダ)レース序盤には2位争いの先頭に立つなど大集団の中で周回を重ね、最終ラップに7番手で入ったものの、最終ラップのバトルの中でポジションを落とし、13位でゴール。今シーズン初ポイントを獲得した。鈴木 竜生(マヒンドラ)は27位でチェッカーを受けた。