ダニロ・ペトルッチ インタビュー
2020/04/02
世界的な新型コロナウイルス感染拡大により、次々にレースの延期が発表されている。特にイタリアでは被害が甚大で、現時点で感染拡大を阻止するため、外出制限なども含んで強制隔離が実施されている。
ドゥカティのMotoGPファクトリーチーム、ドゥカティチームに所属するダニロ・ペトルッチも、イタリア中部にあるテルニの自宅で過ごしているが、ペトルッチへのインタビューをドゥカティが公開した。
「たしかに多くの時間を家で過ごすため、友人とも会えない今の状況は理想的とは言えない。しかし、現時点ではコロナウイルスに対する問題を解決するための唯一の方法だ。政府からの指示に従って家にいることで、ボクたちはお互いに助け合うことができる。状況は厳しいが、もう少しの我慢で改善するだろう」
具体的にはどんな生活を送っているのだろうか。
「この時間を利用して、昨年の最終戦バレンシアで問題となった、肩や足のフィジカル面での問題を解決しようとしている。自宅で理学療法や軽いトレーニングを行なっていて、ダイエットにも取り組んでいる。チームメイトのアンドレア(ドビジオーゾ)とは毎日、テキストメッセージで連絡を取り合っているよ。今は彼と一緒にモトクロスやトレーニングできないのがとても残念。今のところ、バイクに乗ることはできないからね」
MotoGPクラスはカタールでオフィシャルテストを行なったが、テストの内容はどうだったのだろうか。
「ロサイルでのテストには満足している。ボクは決勝周回数の22周をカバーするレースシミュレーションを行なった数少ないライダーの一人だったと思う。バイクは前年型の進化形だが、大きな違いはタイヤにある。バイクのセットアップとライディングスタイルの合わせ込みのためにたくさんの作業を行なった」
「今年はドゥカティチームで2年目のシーズンなので昨年よりパフォーマンスを向上させたい。2019年はMotoGPで初優勝でき、残り2戦までランキング3番手に位置していた。今年はシーズン全体でそのポジションで戦うつもりだ。たしかに、今シーズンはコロナウイルスの影響でレースが延期となり、驚きのシーズンとなった。こんなスケジュールには慣れていないし、シーズン終盤のスケジュールは連戦続きでとてもタイトだ。メンタルとフィジカルの準備を整えながら、今は休息を取ろう。正直に言えば、厳しいカレンダーでもレースの再開が待ちきれないよ!」
開幕戦カタールではMotoGPクラスのみがキャンセルとなり、今年はまだレースを走っていないペトルッチだが、自宅待機を強いられながらも、シーズンの再開に向けて準備を進めている。
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