イアンノーネに対して禁止薬物使用により18カ月間の資格停止
2020/04/01
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は4月1日、同連盟の国際規律法廷(CDI)が暫定的資格停止の処分を課しているアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニに所属するアンドレア・イアンノーネに対して、暫定的資格停止を発効した2019年12月17日から18カ月間の資格停止を課すことを、3月31日に決定したことを発表した。これによりイアンノーネの資格停止期間終了は2021年6月16日となる。
イアンノーネは、2019年11月3日にマレーシアのセパンで開催された第18戦マレーシアGPの際に実施された通常のドーピング検査で、尿サンプルから同連盟のアンチドーピング規程及び世界アンチドーピング規程(WADA)の禁止表国際基準に掲載されている禁止物質の蛋白同化男性化ステロイド薬(ドロスタノロン/筋肉増強剤)が検出され、分析結果の通知後、2019年12月17日から暫定的に資格を停止されていた。
2020年2月4日にはスイス・ミーにあるFIMの本部で、当事者であるイアンノーネが3人の裁判官の前で、今回の件に関して説明する公聴会が開催され、公聴会終了後、国際規律法廷パネルは、当事者の最終的な追加の書面が提出されるまで公聴会を一時停止することを決定。
そして、イアンノーネに対して、第18戦マレーシアGP及び最終戦バレンシアGPでのチャンピオンシップポイント、賞金の没収など全ての結果を含めて失格とする処分が3月31日に下された。
なお、国際規律法廷の決定に対する上訴は、FIMアンチドーピング規程第13条7項に基づき、受領日から21日以内にスイス・ローザンヌのスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提出することができるとされている。
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