全日本第7戦オートポリスは村瀬健琉（ミクニ　テリー＆カリー）が優勝した。

　鈴木大空翔（BATTLE FACTORY）、長谷川聖（CLUB Y's ）、栗原佳祐（WJ-FACTORY）、福嶋佑斗（Team　Plusone+f）、細谷翼（Team SRS－Moto）、高杉奈緒子（41Planning）、村瀬、中山愛理（TEAM SHOTA）、岡崎静夏（Kohara Racing Team）の9台での大混戦。レース後半には高杉と岡崎がトップ集団から後れたものの、7台は最後まで世界戦を彷彿させるドッグファイトを展開。最終ラップでこのレース初めてトップに立った村瀬が全日本初優勝。

　ポイントリーダーの長谷川は2位フィニッシュ。鈴木が7位だったことで長谷川が全日本初タイトルを手にした。


優勝・村瀬 健琉（ミクニ テリー＆カリー）
「まず、優勝できたことがすごくうれしいです。レースの最初はペースが上がらずにくすぶっていましたが、前に出てからは冷静に走ることができ、最後も緊張せずに走れました。支えてくれたチームに感謝の気持ちが大きいです。岡山で転倒した対策として、コーナー進入の感じを変えてみました。最後に前に入ることができたのも成長かなと思います。最終戦もテストからいいペースで終えられるように準備して、もう一度優勝できるように頑張ります」

2位・長谷川 聖（CLUB Y's）
「事前テストでケガをして、ウエットコンディションは走れたけど、ドライになるとクラッチが握れずに厳しいレースウイークになりました。でも決勝は集中をしていたのか、アドレナリンが出たのか、普通に走れて、スタートの出遅れも挽回することができました。チャンピオンのことを考えて、鈴木（大空翔）選手のことしか見ていませんでした。レースは2位でしたが、チャンピオンを取れて本当によかったです。自分にとってオートポリスは、小さいときに初めてポケバイに乗った特別なコースで、まさかここでチャンピオンを取れるとは思っていませんでした。最終戦は気楽に臨めるので、ぶっちぎりで優勝したいです」

3位・栗原 佳祐（WJ-FACTORY）
「レースは集団になると思っていたので、タイヤと相談しつつ、中盤から終盤にかけてが勝負だと思っていました。今年の過去のレースを見ても逃げ切るのは難しいと思ったので、冷静に後ろでペースを作りながら走りました。今回、自分自身の準備期間もなく、最低限の結果が3位で、1位を取る何かが足りなかったんだと思います。自分としてはいいフィードバックがチームに伝えられたかなとは思います。最終戦は出るかどうか分かりませんが、出られるようなら、いいマシンを作って最高の走りをしたいです」