全日本RR第6戦岡山 J-GP2雨の中で危なげない走りを披露した榎戸育寛が今季2勝目
2019/09/01
左から2位の岩﨑哲朗、優勝した榎戸育寛、3位の作本輝介
全日本ロードレース第6戦岡山のJ-GP2クラスは榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO)が優勝した。
小雨が降ったりやんだりの難しい状況で決勝がスタート。好スタートを切ってレースをリードしたのは作本輝介(Team 髙武 RSC)。作本はオープニングラップから積極的に飛ばして後続を引き離しにかかる。追いかけたのはオープニングラップで2台抜きを演じた榎戸。後方では名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)と小谷咲斗(TEAM PLUSONE with TARO)が表彰台争いを開始する。
3周目。急に雨脚が強まった。4周目に入った1コーナーで作本が転倒。さらに複数台の転倒車が出て赤旗中断となる。
雨がやむ気配はなく、ウエット誓言が出されて改めて12周の周回数でレース再開。
今度は小谷が好スタートを切ってホールショット。榎戸がオープニングラップでトップ浮上。2番手に後退した小谷の背後につけたのは岩﨑哲朗(OGURA CLUTCH with RIDE IN)。赤旗前はトップを快走していた作本は5番手と様相を変える。
2周目に小谷をかわした岩﨑が猛然と榎戸を追いかけ始める。榎戸と岩﨑の激しいトップ争いが開始された。
レース終盤。雨量が減った。岩﨑のペースが上がらす、榎戸がトップ独走態勢に入る。後方では作本が一つずつ順位を上げて10周目に3番手浮上。表彰台圏内に入る。
榎戸は最後まで危なげない走りを披露して今季2勝目をマーク。岩﨑は2位、作本は3位表彰台を獲得した。
優勝・榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO)
「ドライでスタートして赤旗中断となりましたが、けっこう雨量があったので、セッティングを大きくかえて臨みました。賭けの部分もありましたが、それがうまくいき、ホールショットは逃しましたものの1周目をトップで戻ってこられました。そこからリズムを作れ、岩崎選手が来ていることは分かりましたが、前にいたので、負けないようにプッシュし続けました。本当にうれしいです。雨での勝利ですが、強さを見せられたから自信になります」
2位・岩﨑哲朗(OGURA CLUTCH with RIDE IN)
「テストからレインでは分があるなと思ってたから、今朝から雨を願っていました。前とは近づいたり離れたりしましたが、どこかで仕掛けられればいいなと思っていました。でも、そう簡単にはいかないですね、榎戸選手が上手でした。チームを作って4年、何とか表彰台にマシンを持って行きたいと思っていたから、一つ目標が達成できました。ここからスタートとして、一番上を目標にやっていきたいです」
3位・作本輝介(Team 髙武 RSC)
「転倒後、赤旗になったのを見て、急いでピットに戻ろうとしたのですが、ブレーキが壊れていて、アドウッドでまた転倒してしまいました。でも何とか戻り、スタッフや皆さんに助けられてスタートすることができて感謝しています。ただウオームアップラップには間に合わなかったから、タイヤを温められず、スタート後はついて行くことができませんでした。タイヤに熱が入り、ペースをつかんだときには、トップと離れていたので悔しいです」
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