全日本ロードレース選手権第6戦岡山JSB1000予選は中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が制した。

　合同走行が行なわれた金曜日は天候不順だったため、十分な走行ができないまま迎えた本番。土曜の予選日は快晴でスタート。しかしJSB1000予選が始まるころには雲が出現して上空を覆った。このクラスの予選方法は全車出走の35分間のQ1と、Q1上位10台によるQ2での争い。Q1ではゼッケン1番をつける中須賀の1分27秒601がトップタイム。野左根航汰（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）、水野涼（MuSASHi RT HARC-PRO. Honda）までの3台が1分27秒台。渡辺一樹（ヨシムラスズキMOTUL）、高橋巧（Team HRC）、渡辺一馬（Kawasaki Team GREEN）、加賀山就臣（ヨシムラスズキMOTUL）の4台が1分28秒台。前田恵助（YAMALUBE RACING TEAM）、岩戸亮介（Kawasaki Team GREEN）、秋吉耕佑（au･テルル MotoUP RT）が1分29秒台前半のタイムでQ2進出となった。

　Q2は10台で15分間のアタック。開始5分で水野が1分27秒445を出してトップに立つ。すぐに中須賀が1分27秒388で逆転。中須賀は連続アタックして翌周には1分27秒178と自身が持つコースレコードを更新。そしてそのまま中須賀が今季3回目のポールポジションを決めた。水野はこのクラスでは自己最高位グリッドとなる2番手。野左根が1分27秒661で3番手フロントロウ。高橋巧は1分27秒706で4番手。ここまでの4人が1分27秒台だった。

　予選後に中須賀は「今年に入ってからバイクのバランスを変えているが、岡山事前テストでもいろいろ調整した。よかれと思ってやったことがよくなくて、従来に戻した。バイクのバランスが崩れているのは確か。野左根航汰選手、水野涼選手のアベレージタイムが接近しているから3台でのポールポジション争いになると思っていた」と苦しい胸の内を明かす。決勝に向けては「しっかり自分の力を発揮したい。やるべきことをやる。しっかりと自分のレースをしたい」とコメントした。