MotoGP第11戦オーストリアGP Moto2決勝
2019/08/12
MotoGP第11戦オーストリアGP、Moto2クラスは、オーストリアのレッドブル・リンクで決勝レースを行ない、ブラッド・ビンダー(KTM)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温22度、路面温度29度のドライコンディションで争われた。ポールポジションスタートの長島 哲太(カレックス)はスタートでわずかにフロントを浮かせ、その間に2番グリッドからスタートしたビンダーがトップに立つ。チャビ・ビエルヘ(カレックス)が2番手で続き、長島は3番手をキープ。4番手以下が接戦の抜きあいを展開したため、序盤からトップの3人が4番手以下に差をつけてリードする。
4周目の3コーナーで、長島はビエルヘを交わして2番手に浮上すると、トップを行くビンダーを追うが、続く4コーナー進入で、ビエルヘがブレーキングミスを犯し、長島に追突。両者転倒してしまう。ビエルヘはその場でリタイア、長島は再スタートを切ったものの、ピットに戻ってリタイア。
これでビンダーが単独トップに立つが逃げることができず、エネア・バスティアニーニ(カレックス)、トーマス・ルティ(カレックス)、ルカ・マリーニ(カレックス)、レミー・ガードナー(カレックス)の2番手争いの集団がビンダーとの差を縮める。中でもガードナーは8周目に2番手争いの先頭に立つと、周回ごとにビンダーとの差を縮めていく。
レース中盤にはビンダーの背後に迫ったガードナーは、14周目の1コーナーの進入でビンダーを交わしてトップに浮上。しかし、立ち上がりでビンダーがポジションを取り戻し、この二人のトップ争いが続く。
16周目の1コーナーでガードナーはビンダーに迫るが、ラインを外し、その間にバスティアニーニが接近。ビンダーはトップを守るが、ペースが上がらず、トップ争いはビンダー、ガードナー、バスティアニーニの3人のバトルとなる。ガードナーは19周目にビンダーを交わしてトップに浮上するが、ビンダーもすぐにポジションを挽回。バトルでペースが落ち、アレックス・マルケス(カレックス)がトップ争いの3人に接近する。
20周目の1コーナー進入でビンダーを交わそうとしたガードナーだが、突っ込みすぎてラインがふくらみ、バスティアニーニが先行。続くマルケスもイン側からガードナーをパスしようとするが、1コーナーの立ち上がりで、本来のラインに戻ろうとしたガードナーとイン側のマルケスが接触。ガードナーは転倒してしまい、リタイアとなる。
ビンダーは終盤になっても逃げ切れず、トップ争いはビンダー、バスティアニーニ、マルケス、マリーニの4人による接戦となる。ところが、残り4周となった21周目の9コーナーで、バスティアニーニのインをついたマリーニが転倒。アウト側にいたバスティアニーニも巻き込まれて転倒し、両者リタイアとなる。
これで終盤はビンダーとマルケスの一騎打ちのトップ争いとなるが、チャンピオンシップをリードするマルケスは、無理にビンダーにしかけることなく、ビンダーが、KTMのホームレースで、今シーズン初優勝を達成した。
マルケスは2位に入賞し、ランキングトップの座をキープ。3位にホルヘ・ナバーロ(スピードアップ)が入賞し、今シーズン5回目の表彰台を獲得。
4位にロレンツォ・バルダッサーリ(カレックス)、5位にアウグスト・フェルナンデス(カレックス)の順で続き、ルティは中盤以降トップ争いから遅れ6位でゴール。7位にホルヘ・マルティン(KTM)が入賞し、Moto2ベストリザルトを獲得。8位にイケル・レクオナ(KTM)、9位にマーセル・シュローター(カレックス)、10位にマッティア・パシーニ(カレックス)の順で続いた。
2回目の代役参戦となった名越 哲平(カレックス)は25位でゴール。名越は次戦のイギリスGPまで代役を務める。
チャンピオンシップ争いはマルケスがランキングトップをキープ。ランキング2位のルティが6位に終わったため、二人のポイント差は43ポイントに広がった。
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