SBK(スーパーバイク世界選手権)第2戦タイラウンドは、タイのチャーンインターナショナルサーキットで決勝第1レースを行ない、ジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
決勝第1レースは曇り空の下、気温33度、路面温度50度のドライコンディションで争われた、ポールポジションからスタートしたレイはスタートからトップに立つと、序盤から後続とのリードを広げて独走。レース終盤には6秒以上のリードを取る。
スタート直後、レイに続いてトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が2番手につけ、カワサキがワンツー体制を築いたが、3周目の3コーナーでレオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)がサイクスを交わして2番手に浮上。サイクスは6周目まで3番手をキープしていたが、7周目の3コーナーでアレックス・ロウズ(ボルトコム・クレセント・スズキ)に交わされ4番手に後退する。
しかし、ロウズは単独3番手で先行する2台を追っていた12周目の最終コーナーで転倒、すぐに再スタートしたものの、9位に後退。レース中盤、単独トップのレイ、単独2位のハスラムに続いて、サイクスが3位に復帰したものの、終盤になるとジョルディ・トーレス(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)がサイクスに迫る。終盤はテールtoノーズの戦いが繰り広げられたが、トーレスはサイクスの前に出ることはできなかった。
レイが独走でポールtoウイン、今シーズン2勝目を獲得。単独2位でハスラムがチェッカーを受け、レイ、ハスラム共に、開幕戦から3戦連続の表彰台を獲得。サイクスが3位を守りきって表彰台に立ち、イギリス人ライダーが表彰台を独占した。レイはこれでランキングトップに浮上。ハスラムはランキング2位となった。
トーレスは4位でゴール。シルバン・ギュントーリ(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)が単独5位で続き、転倒後、復帰したロウズは6位まで挽回してチェッカーを受けた。位にマッテオ・バイオッコ(アルテアレーシング)、8位にトロイ・ベイリス(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)、9位にダビド・サロム(チームペデルチーニ)、10位にレアンドロ・メルカド(バーニレーシングチーム)が入賞。
チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)は5位走行中の9周目の最終コーナーで転倒、再スタートし、11位でチェッカーを受けた。マイケル・バン・デン・マーク(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)は8位走行中の6周目にマシントラブルが発生、コースサイドにマシンを止めてリタイアとなった。