SBK(スーパーバイク世界選手権)第2戦タイラウンドは、タイのチャーンインターナショナルサーキットで決勝第2レースを行ないジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
決勝第2レースは気温32度、路面温度48度のドライコンディションで争われた。レイは第1レースに続いてスタートからトップに立つと、2周目には2番手以下に約1秒のリードを取る。7周目にはその差を約2秒に広げ、その座を一度も譲らずに独走態勢を築くと、最終的に約5秒のリードを持って優勝し、タイラウンドをポールtoウインで完全制覇した。
序盤、アレックス・ロウズ(ボルトコム・クレセント・スズキ)が2番手をキープしたが、3周目にレオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)が2位に浮上。ハスラムはレイを追ったが、届かず、第1レースに続いて単独2位でゴールした。ロウズはハスラムに交わされた後は3位をキープし、今シーズン初表彰台を獲得した。ポイントランキングではレイがトップ、10ポイント差の2位にハスラムが続く。
トム・サイクス(カワサキレーシングチーム)は序盤から終盤まで単独4位をキープしていたが、残り3周でジョルディ・トーレス(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)に交わされ、トーレスが4位でゴール。サイクスは5位に終わった。
中盤からチームメイト同士による戦いとなった6位争いは、最終ラップの最終コーナー勝負となり、マイケル・バン・デン・マーク(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)が前に出てチェッカーを受けたものの、コース外走行により、シルバン・ギュントーリ(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)が6位入賞。ギュントーリはスタート直前にマシンに問題が発生、グリッドにつかず、ピットでクラッチ交換を行なったため、最後尾グリッドからのスタートとなったが、序盤からポジションを挽回して追い上げた。バン・デン・マークは7位入賞。
9位にダビド・サロム(チームペデルチーニ)、10位にレアンドロ・メルカド(バーニレーシングチーム)が続き、トロイ・ベイリス(Aruba.it レーシング-
ドゥカティSBKチーム)は11位でチェッカーを受けた。チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)は4位走行中の5周目に3コーナーで転倒、再スタートして15位でゴール。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、タイ人ライダーのラタパー・ウィライロー(コア モータースポーツ タイランド)が優勝した。レースをリードしたのは4周目にトップに立ったジュール・クルゼール(MVアグスタ・レパルトコルセ)。6周目に2番手に浮上したウィライローはクルゼールを追う。トップを独走していたクルゼールだったが、17周のレースの14周目にマシントラブルに見舞われリタイア。これでトップに立ったウィライローがWSS初開催のホームレースで初優勝を飾った。
2位争いは最終ラップの最終コーナーでインを差したケナン・ソフォグル(カワサキ・プセッティ・レーシング)が制し、3位にパトリック・ヤコブセン(カワサキ・インターモト・ポニーエキスプレス/ZX-6R)が入賞。ワイルドカード参戦のラタパーの弟、ラタポン・ウィライロー(A.P.ホンダ レーシング タイランド)が5位に入賞した。