MotoGP第8戦オランダGP MotoGP決勝
2019/07/01
MotoGP第8戦オランダGP、MotoGPクラスは、オランダのアッセン(サーキット ファン・ドレンテ)で決勝レースを行ない、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温25度、路面温度55度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのはアレックス・リンス(スズキ)。チームメイトのジョアン・ミル(スズキ)が2番手で1コーナーに入り、スズキが1周目をワンツーで終える。
リンスはトップを快走したが、2周目の5コーナーでスリップダウン。リタイアに終わる。代わってミルがトップに立つが、コース後半でポールスタートのファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)がトップに浮上。2周目をMotoGPルーキーがワンツーで終える。
ビニャーレスは3周目にはミルを交わして2番手に浮上、クアルタラーロを追うが、4周目にラインを外し、マルク・マルケス(ホンダ)がビニャーレスを交わして2番手に浮上する。
続く5周目の8コーナーではアクシデントが発生。11番手のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がブレーキングをミスして転倒し、10番手を走っていた中上 貴晶(ホンダ)を巻き込み、両者リタイアとなる。
トップ争いは、クアルタラーロがトップをキープし、マルケスとビニャーレスが2番手争いの接戦を展開。中盤の10周目には4番手のアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が二人に接近する。
クアルタラーロは後続に差をつけることはできず、11周目にはマルケスがトップに浮上するが、12周目にはクアルタラーロがトップを奪還。これでトップの二人とビニャーレスの差が縮まり、再びトップ争いは3人によるバトルとなる
14周目のシケインではビニャーレスがマルケスを交わして2番手に浮上。ビニャーレスは16周目にクアルタラーロを交わしてトップに立ち、マルケスもクアルタラーロを交わして2番手に浮上する。このあたりからにクアルタラーロがトップ争いから遅れ始める。
終盤の18周目の1コーナーでビニャーレスがラインを外したすきを逃さず、マルケスがトップに浮上するが、すぐにビニャーレスもトップを奪い返すと、終盤は少しずつ、マルケスとのリードを広げる。マルケスは最後は2位キープの作戦に切り替え、残り2周となった段階でその差は1秒以上に広がり、最終的に4秒854の差をつけて、ビニャーレスが今シーズン初優勝を飾った。ビニャーレスの勝利は昨年のオーストラリアGP以来となる。
「言葉がないよ。チームにおめでとうと言いたい。優勝できてすごくエキサイティングだ。長い間優勝していなかったから、夢のような気分だよ」と。ビニャーレス。
マルケスは2位に入賞し、ランキングトップをキープ。クアルタラーロはトップの二人からは遅れたものの、2戦連続表彰台となる3位に入賞した。
「今日の2位は勝利に等しい。ビニャーレスはボクより速かった。ファビオを交わして、彼を追ったが、届かなかった。アッセンはいつも苦戦を強いられるコースだから、この結果はハッピーだよ」とマルケス。
「バイクの上で動くことが困難で、とても難しいレースだったが、MotoGPクラスで初めてレースをリードできたことはよかったし、2度目の表彰台を獲得できたことはうれしい。右腕が厳しい状態だったので、次のドイツまでに回復できるといいと思う」とクアルタラーロ。
終盤、接戦となった4番手争いを制して、ドビジオーゾが4位に入賞。僅差の5位にフランコ・モルビデリ(ヤマハ)、6位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続いた。
7位にカル・クロッチロウ(ホンダ)が続き、ミルは残り2周でオーバーランにより4番手争いから後退。8位でゴールした。9位にジャック・ミラー(ドゥカティ)、10位にアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が入賞。
ポル・エスパルガロ(KTM)が11位、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が12位、ミゲール・オリベイラ(KTM)が13位、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が14位、ハフィス・シャリン(KTM)が15位に入賞。
ティト・ラバット(ドゥカティ)は16位でゴール。カレル・アブラハム(ドゥカティ)は21周目に転倒。再スタートし、17位でチェッカーを受けた。
ヨハン・ザルコ(KTM)は序盤10番手で周回していたが、15周を終えて、ピットに戻りリタイアに終わった。
こんな記事も読まれています