全日本RR第4戦筑波 J-GP3レース1福嶋佑斗が初優勝
2019/06/22
左から、2位の鈴木大空翔、優勝した福嶋佑斗、2位の濱田寛太
全日本ロードレース第4戦が筑波サーキットで開催され、J-GP3クラスのレース1で福嶋佑斗(Team Plusone+f)が全日本初優勝を遂げた。
朝から厚い雲に覆われていた筑波サーキット。一瞬、雲の切れ間から日が差すこともあったが、昼前には雨模様に。雨は強まったり弱まったりを繰り返し、状況を困難にしていた。
レース1は雨の中で始まった。鈴木大空翔(BATTLE FACTORY)が好スタートを切り、オープニングラップからトップ独走態勢に入る。ポールシッターの長谷川聖(CLUBY's)、大堀和基(CLUB HARC-PRO.)、村瀬健琉(ミクニ テリー&カリー)らが2位争いを開始。
しかし2周目に転倒車がコース上に残ってしまい、赤旗中断に。
13周に周回数を減算して再スタートとなった。その間に上空は少し明るくなった。再び水しぶきを上げながらスタート。再び鈴木がリード。2周目の1コーナーで鈴木を捕らえてトップ浮上は村瀬健琉(ミクニ テリー&カリー)。しかし村瀬は3周目のS字でコースアウトしかけてポジションダウン。これで鈴木がトップ奪回。次いで追い上げてきた福嶋佑斗(Team Plusone+f)、長谷川、村瀬の順に。
6周目あたりから雨脚が強まった。トップ集団に食らいついていた大堀和基(CLUB HARC-PRO.)が転倒。替わって特別参加枠の濱田寛太(ライダーズサロン横浜)が加わりトップ集団は5台。
逃げを打つ鈴木。逃がさじと福嶋。レース終盤にはこの2台が集団から抜け出して一騎打ちに。後方では濱田が村瀬と表彰台争い。長谷川は単独5番手で周回。
最後まで激しかったトップ争いは福嶋に軍配。鈴木は悔しい2位、14歳の濱田が特別参加枠ながら表彰台を獲得した。
福嶋は「ドライはセッティングが万全ではなかった。雨ならトップ3はいけるかなって思っていた」と全日本初優勝に大喜び。鈴木は「最後に抜き返せずに悔しい。明日は負けない」とリベンジを誓う。全日本デビュー戦で表彰台を獲得した濱田は「雨が多い方がいけるからラッキーだった。ポイントもかかっていないから『今行かないでいつ行くんだ』って思いました」とコメントした。
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