2020年からST1000クラスがスタート
2019/06/22
日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は6月22日、全日本ロードレース選手権と地方選手権において、2020年から『ST1000』クラスを新設すると発表した。
1000ccのプロダクションクラスであるST1000。現在、スーパーバイク選手権をはじめ、世界耐久選手権や各国のナショナル選手権、今年からスタートしたアジアロードレース選手権でのASB1000など、各国で開催されているグローバルスタンダードなクラスと言える。
ST1000は、今年度いっぱいで終了するJ-GP2クラスに替わり、JSB1000の下位クラスに位置づけされる。改造範囲を抑え、ローコスト、イコールコンディションで、ライダーの技量を争うクラスを目指しているという。ECUは登録制度と買い取り制度が設けられ、タイヤはワンメイク制度が導入される。
全日本ではJSB1000との混走ではなく、単独レースとして開催される。一方の地方選手権では、国内ライセンスの『ナショナルST1000』、国際ライセンスの『インターナショナルST1000』、国際ライセンスの『インターナショナルJSB1000』が設けられ、この3クラスはエントリー台数によって混走が認められる。
ナショナルST1000とインターナショナルST1000はワンメイクタイヤの対象だが、インターナショナルJSB1000は対象外となる。なお、ナショナルST1000は、これまでナショナルJSB1000に参加してきたエントラントを考慮し、当面JSB仕様も参加することができる。
タイヤは2020年から3年間は、住友ゴム工業(ダンロップ)がサプライヤーを務める。アジア選手権ASB1000で使用されている製品と同じものだという。1大会あたり、全日本では2セット、地方選手権では1セットに、特別販売価格が設定される。また、2020年の全日本ST1000チャンピオン等に、翌年のアジア選手権ASB1000への年間エントリー代の補助や翌年の鈴鹿8耐でのサポートなど、スカラシップも設定される。
車両規則の暫定的な概要も発表され、技術規則はST600がベースとなる。正式発表は後日。
また、予選通過基準タイムとして、JSB1000は、2020年は予選上位3名の平均タイムが107%以内、2021年は予選上位3名の平均タイムが105%以内、ST1000は、予選上位3名の平均タイムが108%以内とされる予定。
ST1000クラスについてMFJは、次代のJSB1000や世界のMoto2で通用するライダーを輩出するクラスとなることを期待する、としている。
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