SBK第6戦ヘレス スーパーポールレース/決勝レース2
2019/06/10
SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦ヘレスラウンドは、スペインのヘレス(ヘレスサーキット・アンヘル・ニエト)で、スーパーポールレースと決勝レース2を行なった。
スーパーポールレースは気温23度、路面温度35度のドライコンディションで争われ、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が序盤から独走し優勝。レース2のポールポジションを獲得した。2位にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、3位にマルコ・メランドリ(ヤマハ)が続き、ジョナサン・レイ(カワサキ)はレース1の最終ラップの最終コーナーでのアレックス・ロウズ(ヤマハ)との接触のペナルティにより、スーパーポールレースでは最後尾グリッドからスタート、1周目には10番手に浮上し、トップ集団に加わったが、一度は遅れ、終盤に再び追い上げて4位でゴールとなった。
高橋 裕紀(ホンダ)は14位、清成 龍一(ホンダ)は17位でスーパーポールレースを終え、レース2を14番グリッド、17番グリッドからスタートすることになった。
レース2は気温25度、路面温度48度のドライコンディションで争われた。3番グリッドから飛び出したメランドリが1コーナーにトップで飛び込むが、バウティスタが5コーナーでトップを奪取。1周目のコントロールラインをトップで通過するが、直後の2周目の1コーナーでスリップダウン。トップ争いから脱落してしまう。
これでレイがトップに浮上、ファン・デル・マークが2番手、トプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)が3番手に続く。レイとファン・デル・マークはポジションを入れ替えながら序盤は接戦を繰り広げ、レイが6周目までトップをキープしたものの、7周目のバックストレートエンドの6コーナーでファン・デル・マークがトップを奪取。その後、ファン・デル・マークとレイが後続にリードを取って、トップ争いを展開するが、中盤すぎの13周目あたりからレイが遅れ始め、終盤はファン・デル・マークが単独トップとなる。
ところが、20周のレースの18周目に14番手を走行していた清成が11コーナーで転倒し、赤旗が掲示される。この時点で予定周回数の2/3以上を周回しており、レースは18周目の順位で成立。ファン・デル・マークが今シーズン初、SBK通算3勝目をマークした。
レイは2位に入賞。トップ争いからは遅れたものの、単独3番手をキープしていたラズガットリオグルが3位に入賞し、前戦イモラのレース1に続いて、今シーズン2回目の表彰台を獲得した。
4番手争いは5人のライダーによる接戦が繰り広げられ、13周目の1コーナーで4番手に浮上したマイケル・リナルディ(ドゥカティ)が4位に入賞し、SBKベストリザルトを獲得した。僅差の5位にレオン・ハスラム(カワサキ)、6位にサンドロ・コルテセ(ヤマハ)、7位にトム・サイクス(BMW)、8位にジョルディ・トーレス(カワサキ)が入賞。
今レースよりテンケイト・レーシングよりSBKに復帰したロリス・バズ(ヤマハ)が9位に入賞。負傷したマイケル・ラバティ(ドゥカティ)の代役として参戦するトーマス・ブライドウェル(ドゥカティ)が10位に入賞した。
レアンドロ・メルカド(カワサキ)が11位、マーカス・ライターバーガー(BMW)が12位に続き、高橋 裕紀(ホンダ)は13位に入賞。ロウズは1周目の2コーナーで転倒し、再スタートして14位に入賞した。
清成は高橋と接戦を展開していたが、18周目の11コーナーで転倒したため、チェッカーを受けておらず、完走扱いとはならなかった。バウティスタは転倒後、再スタートし、ピットに戻ってマシンを修復。その後、再びコースインしたものの、9周遅れで完走扱いとはならず。アレッサンドロ・デルビアンコ(ホンダ)はピットに戻ってリタイア。メランドリとデイビスは、6周目の5コーナーで接触転倒、両者リタイアに終わり、この接触は審議対象とされている。
チャンピオンシップ争いではランキングトップのバウティスタがノーポイントに終わり、ランキング2位のレイとのポイント差は41ポイントに縮まった。
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