MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGP決勝
2019/04/15
MotoGP第3戦アメリカズGP、MotoGPクラスは、アメリカのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で決勝レースを行ない、アレックス・リンス(スズキ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温21度、路面温度39度のドライコンディションで争われた。ポールポジションからマルク・マルケス(ホンダ)が好スタートを切ってレースをリード。5周目には2番手以下に2秒以上のリードを取り、独走態勢に持ち込もうとする。
2番手争いを展開しながらマルケスを追ったのが、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、カル・クロッチロウ(ホンダ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、リンスの4人だったが、クロッチロウが6周目の11コーナーで転倒を喫して戦列を去る。
マルケスはレース中盤に差し掛かると、2番手との差を3秒半以上に広げたが、9周目のバックストレートエンドの12コーナーでまさかの転倒。再スタートを試みたものの、リタイアに終わってしまう。マルケスのCOTAでの連続優勝記録は6でストップしてしまった。
マルケスが戦列を去ったことでトップに立ったのはロッシ。リンスが僅差で追い、前後ソフトタイヤをチョイスしていたミラーは遅れ始め、トップ争いはロッシとリンスの一騎打ちとなる。
リンスはロッシの後ろについて様子をうかがっていたが、終盤に差し掛かった17周目のコース前半の高速S字でロッシをパスしてトップに浮上。ロッシもその周のバックストレートエンドの12コーナーで、ブレーキングを遅らせてインをつくが、ラインを外してしまう。これでリンスがロッシに対してコンマ5秒前後のリードを取って、トップをキープ。終盤にはリンスがややラインを外し、その間にロッシが接近するが、リンスがそのままトップでチェッカーを受け、MotoGPクラス初優勝を飾った。スズキの優勝は2016年のイギリスGP(マーベリック・ビニャーレス)以来となる。
ロッシは惜しくも2位となったが、前戦に続いて表彰台を獲得した。ミラーはトップの二人からは離されたものの、3位をキープ。レース終盤にはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が追い上げてきたものの、競り合いになるまでには至らず、3位に入賞。2016年のオランダGP以来となる表彰台に立った。
13番グリッドから好スタートを決め、1周目を6番手で通過したドビジオーゾは、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)とのバトルに勝ち、4位でゴール。モルビデリが5位に続いた。6位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続き、ルーキートップの7位にファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)が入賞。ポル・エスパルガロ(KTM)が8位に続き、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)がMotoGPクラスでは初のトップ10フィニッシュとなる9位に入賞した。
中上 貴晶(ホンダ)は1周目を19番手で終え、その後、ポジションを挽回。終盤には10番手を走るアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)に追いつき、残り4周で10番手に浮上。そのまま10位に入賞し、開幕戦から3戦連続でトップ10入りを果たした。
マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)はジャンプスタートでライドスルーペナルティを取られ、7番手走行からピットイン。追い上げて、11位に入賞。イアンノーネは最後にビニャーレスにも交わされて、12位入賞となった。ヨハン・ザルコ(KTM)が13位、ミゲール・オリベイラ(KTM)が14位、ティト・ラバット(ドゥカティ)が15位に入賞。
16位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)が続き、ジョアン・ミル(スズキ)もジャンプスタートでライドスルーペナルティを受け、17位でゴール。18位にハフィス・シャリン(KTM)が続いた。
ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は10番手走行中の11周目にマシントラブルでリタイア。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は2周目の14コーナーで転倒、再スタートしたものの、5周を回ってピットに戻り、リタイアとなった。
チャンピオンシップ争いでは、マルケスがノーポイントに終わり、ランキング4位に後退。ドビジオーゾがランキングトップ、ロッシが2位、リンスが3位に浮上した。
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