MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGP決勝
2019/04/01
MotoGP第2戦アルゼンチンGP、MotoGPクラスは、アルゼンチンのアウトドロモ・テルマス・デ・リオ・オンドで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度41度のドライコンディションで争われた。
ポールポジションからスタートしたマルケスは1周目から独走。1周目を終えて2番手以下に約1秒のリードを取ると、ただ一人1分39秒台のハイペースで周回を重ね、レース中盤の12周目には約9秒のリードを築くと、2番手以下を全く寄せ付けず、独走で今シーズン初勝利を飾った。
「完ぺきな1日だった。プッシュし続けたし、ボクの強みは最初の5周だと分かっていた。全力をつくしたよ。今日はいいリズムがあったし、タイヤをうまくマネージメントすることにトライした。本当にスイートな気分だよ」と優勝したマルケス。
2番手争いは序盤からアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が接戦を展開。中盤すぎの16周目あたりからドビジオーゾとロッシが抜け出し、終盤は二人の一騎打ちの2番手争いとなる。最終ラップにトップで入ったのはドビジオーゾだったが、ロッシが7コーナーでインを突いて2番手に浮上。ロッシがそのまま2位でゴール。昨年のドイツGP以来となる表彰台を獲得した。
「チームにとってもヤマハにとってもハッピーな結果だ。長い間、表彰台から遠ざかっていた。今日は若手のころのように走ったよ。いいレースだった。ドビジオーゾはもっとペースがいいかと思ったので、最終ラップまで待つことにした。チームにとって素晴らしい結果だ」とロッシ。
ドビジオーゾは最後はロッシにコンマ7秒離されたものの、3位でチェッカーを受けた。
「表彰台を獲得できてハッピー。表彰台に立つことが今日の目標だった。でも、レースでタイヤの状態には満足できない。バレンティーノは後ろで今日のボクの走りを分析していた。たぶん、最善の戦略ではなかったのだろう」とドビジオーゾ。
4番手争いはレース終盤に追い上げてきたアレックス・リンス(スズキ)が追いつき、ミラーとリンス、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)のバトルとなるが、残り2周でペトルッチが遅れ、ミラーとリンスが一騎打ちを展開。ミラーが逃げ切って4位に入賞。16番グリッドから追い上げたリンスが、ミラーからコンマ423秒差の5位に入賞した。
6位にペトルッチが入賞。最終ラップまでペトルッチと6番手争いを展開していたビニャーレスとモルビデリだが、最終ラップの7コーナーでモルビデリがビニャーレスに追突。両者転倒しリタイアとなった。
7位に中上 貴晶(ホンダ)が入賞。中上は序盤から9番手をキープ。カル・クロッチロウ(ホンダ)がジャンプスタートのライドスルーペナルティを取られたことから5周目以降は8番手を走行していたが、後方からリンスが接近。11周目にリンスの先行されたものの、16周目に前を走っていたビニャーレスが5コーナーでラインを外した際には再び8位に浮上。ファクトリー勢のリンス、ビニャーレスとバトルを繰り広げ、最終ラップに9位で入り、最終ラップにビニャーレスとモルビデリのリタイアしたことで、7位でチェッカーを受けた。
8位にファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)、9位にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、10位にポル・エスパルガロ(KTM)が入賞。
ミゲール・オリベイラ(KTM)が11位で初ポイントを獲得。ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は序盤から中団グループで周回を重ね、12位に続いた。クロッチロウはライドスルーペナルティを消化して最下位でレースに復帰。上位の脱落により13位に入賞したが、レース後、ペナルティに納得がいかない様子だった。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は14位、ヨハン・ザルコ(KTM)は15位に入賞。ハフィス・シャリン(KTM)が16位、アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が17位でチェッカーを受けた。
ジョアン・ミル(スズキ)は21周を回ってピットに戻りリタイア。ティト・ラバット(ドゥカティ)は17周目の1コーナーで転倒リタイア、カレル・アブラハム(ドゥカティ)は15周目の1コーナーで転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではマルケスがランキングトップに浮上。4ポイント差のランキング2位にドビジオーゾ、ドビジオーゾから10ポイント差のランキング3位にロッシが続いた。
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