MotoGP第2戦アルゼンチンGP Moto2決勝
2019/04/01
MotoGP第2戦アルゼンチンGP、Moto2クラスは、アルゼンチンのアウトドロモ・テルマス・デ・リオ・オンドで決勝レースを行ない、ロレンツォ・バルダッサーリ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温26度、路面温度35度のドライコンディションで争われた。ポールポジションスタートのチャビ・ビエルヘ(カレックス)のマシンがグリッドに向かうウォームアップラップでトラブルを起こしストップ。ビエルヘはスタートすることなく、レースを終えた。
2番グリッドからスタートしたマーセル・シュローター(カレックス)のリードでレースが始まるが、2周目にレミー・ガードナー(カレックス)がトップに浮上。ガードナーはシュローター、アレックス・マルケス(カレックス)と接戦を繰り広げながら、レース中盤までトップをキープする。
12周目の7コーナー立ち上がりで、シュローターがトップに立ち、中盤戦をリードするが、16周目にガードナーがトップを奪還。バルダッサーリが2番手に浮上し、シュローターは3番手に後退する。この時点でトップ争いは3人のバトルとなるが、20周目の5コーナーでガードナーがラインを外し、その間を突いて、バルダッサーリがトップに浮上。トップ争いにマルケスが追いつき、ガードナー、シュローター、マルケスがバトルを繰り広げる間に、バルダッサーリが逃げ、21周目には1秒3のリードを取る。
22周目の3コーナーで、後方から追い上げ来たブラッド・ビンダー(KTM)がシュローターに接触。シュローターはイケル・レクオナ(KTM)、ルカ・マリーニ(カレックス)にも交わされ7番手まで後退する。
単独トップに立ったバルダッサーリはリードを広げると、そのままチェッカーを受け、開幕戦に続いて連勝を飾った。ガードナーは最後はマルケスを振り切って2位でゴール。グランプリ初表彰台を獲得した。単独3位にマルケスが入賞し、今季初表彰台を獲得。
4位にレクオナが入賞。ビンダーは最終ラップの7コーナーでマリーニと交錯。その間を突いて、シュローターに交わされるが、最終コーナー手前の13コーナーでビンダーが再び前に出て5位でゴール。シュローターが6位でチェッカーを受けた。しかし、レース後、22周目のビンダーとシュローターの接触に対して、レースディレクションは他のライダーに危険を及ぼす無責任なライディングをしたとして、ビンダーに1ポジション降格のペナルティを課したため、シュローターが5位、ビンダーが6位となった。
7位にマリーニが入賞。8位にホルヘ・ナバーロ(スピードアップ)が続き、エネア・バスティアニーニ(カレックス)がルーキートップとなる9位に入賞。同じくルーキーのソムキャット・チャントラ(カレックス)が10位に入賞した。チャントラはアジア・タレントカップ出身で、昨年までMoto3ジュニア世界選手権に参戦していたタイ人ライダーで、今年からMoto2クラスで世界グランプリレギュラー参戦を開始した。
11位にアンドレア・ロカテッリ(カレックス)が入賞。長島 哲太(カレックス)は9周目に入賞圏内に進出し、その後、ポジションを上げて、12位に入賞、今季初ポイントを獲得した。カイルール・イダム・パウィ(カレックス)が13位、ボ・ベンスナイダー(NTS)が14位、イェスコ・ラフィン(NTS)が15位に入賞し、日本のNTS製シャーシを駆るベンスナイダーとラフィンが二人そろってポイントを獲得。
序盤にトップ集団に加わっていたサム・ロウズ(カレックス)とトーマス・ルティ(カレックス)は、共に転倒リタイアに終わった。
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