SBK開幕戦フィリップアイランドのレース2はレオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)が制した。
レース2も曇天ながらドライコンディションでスタート。ホールショットを奪ったのはレース1同様ジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)。ハスラム、チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ・スーパーバイクチーム)と続き、レース1を再現するかのようなレース序盤。デイビスがハスラムの前に出て、積極的にレイにアタックを開始する。ハスラムの背後にはマイケル・バン・デン・マーク(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)、トム・サイクス(カワサキレーシングチーム)、ジョルディ・トーレス(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)が連なる。
7周目にハスラムがデイビスを捉えて2番手奪取。バン・デン・マークもハスラムに続いてデイビスを交わして3番手浮上と激しい攻防が展開される。
8周目のストレートで3台が横一線に並び、バン・デン・マーク、ハスラム、レイ、デイビスの順に代わる。バン・デン・マークはペースを上げ、あっという間に逃げ切り体制に。一方のレイはデイビスにも抜かれて4番手に後退。
レース中盤。サイクス、トーレスが離され、4台になったトップグループ。バン・デン・マークは後続を引き離すことができず、13周目にはハスラムにトップの座を奪われる。この間にレイもデイビスをかわし、さらにバン・デン・マークもかわすとハスラム追撃態勢に。バン・デン・マークはデイビスにもかわされて、一気に4番手に後退。
残り5周となった18周目。サイクスと共にトップグループの背後につけていたトーレスが転倒。そのトップグループではレイがトップ浮上、デイビスが2番手、ハスラムが3番手と順位を替える。この激しい攻防にバン・デン・マークは遅れ出す。
20周目。バン・デン・マークが転倒。同時にデイビスがトップ浮上。
21周目。残り2周。トップ3台の争いは激しさを増し、デイビス、レイ、ハスラムと次々にトップが入れ替わる。
真っ先にファイナルラップに突入したのはハスラム。レイがハスラムを捉えて前に出る。最終コーナーを先に立ち上がったのはレイ。ハスラムはレイのスリップから抜け出る。そして0.01秒差でハスラムに軍配。レイは2位、デイビスが3位とレース1と同じメンバーが表彰台。昨年、チームメイトだった二人が1勝ずつ分け合い、レイとハスラムはウイナーズサークスでお互いの健闘を讃えて堅く抱き合った。