SBK開幕戦フィリップアイランドのレース1はジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
昨日の転倒でダビド・サロム(チームペデルチーニ)が欠場。22台によって争われた開幕戦。レース1は上空には雲が広がっていたが、ドライコンディションでスタート。
ホールショットを奪ったのはポールシッターのレイ。レオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)、チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ・スーパーバイクチーム)、トム・サイクス(カワサキレーシングチーム)と続く。レイはオープニングラップから後続を引き離しにかかる。ハスラムとデイビスは2位争いを展開しながらレイを追う。
デイビスがハスラムの前に出てペースアップ。5周目にはレイの背後につける。ハスラムも2台を追う。後方ではサイクスがマイケル・バン・デン・マーク(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)に4位争いを挑まれ、競り合う間にコースアウト。代わってバン・デン・マークにはジョルディ・トーレス(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)が襲いかかる。激しい4位争いの末に前に出たトーレスが必死にトップ3台を追い始める。
レース中盤。ペースが上がらなくなったデイビスを捉えハスラムが再び2番手を奪取。昨年のチームメイト同士の激しいトップ争いに。13周目にハスラムがトップ浮上。この攻防で一気にトーレスが追いついてトップ争いは4台に。翌14周目にはレイ、ハスラム、デイビスがコーナーごとに横一列のバトルを開始。再びレイ、デイビス、ハスラム、トーレスの順に。
15周目にハスラムがブレーキングに失敗してコースアウト。すぐにコースに戻ったものの、4番手に後退。レイとデイビスのトップ争い、トーレスとハスラムの3位争いの二手に分かれた。
18周目にハスラムがトーレスを捉えて3番手に浮上。必死に前の2台を追う。
ラスト3周。ハスラムが追いつき、トップ争いは再び3台に。ハスラムとデイビスは順位を入れ替えながらの激しい2位争いを展開しながらレイの前に出ようとする。レイは必死に2台をブロックする。
最終ラップの1コーナーでついにハスラムがトップ浮上。レイもだまっていない。レイとハスラムはコーナーごとに順位を入れ替える。すぐ後ろでデイビスがすきを伺う。そしてレイがカワサキ移籍後初のレースで優勝をもぎ取った。ハスラムは2位、デイビスは3位表彰台を獲得。SBKデビュー戦となったトーレスは4位、バン・デン・マークは5位フィニッシュ。08年に引退して以来のレースとなったトロイ・ベイリス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ・スーパーバイクチーム)は13位だった。