MotoGP第18戦マレーシアGP、Moto2クラスは、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで決勝レースを行ない、ルカ・マリーニ（カレックス）が優勝した。

Moto2クラスの決勝レースは気温32度、路面温度48度のドライコンディションで争われた。マリーニは好スタートでトップに立つと、2周目にはファステストラップを記録して後続にリードを取り独走。レース中盤にミゲール・オリベイラ（KTM）がその差を縮めるが、マリーニは終盤には再びリードを広げると、一度もトップを譲ることなく、グランプリ初優勝を達成した。

2番手争いは、チャンピオンを争うフランチェスコ・バニャーヤ（カレックス）とオリベイラが序盤はポジション争いを展開。7周目の4コーナーでオリベイラが2番手に浮上し、マリーニを追うが、ポジション争いに持ち込むまでには至らず、そのまま2位でゴール。バニャーヤはオリベイラが先行した後、3位のポジションをキープしてチェッカーを受け、タイトルを確定させた。

4位にマッティア・パシーニ（カレックス）、5位にファビオ・クアルタラーロ（スピードアップ）、6位にロレンツォ・バルダッサーリ（カレックス）が入賞。ポールポジションスタートのアレックス・マルケス（カレックス）は、スタート直後の1コーナーでやや強引にインに入ってきたクアルタラーロを避けてポジションを後退。トップ集団に加わることなく周回を重ね、7位でゴールとなった。8位にブラッド・ビンダー（KTM）、9位にマーセル・シュローター（カレックス）、10位にホアン・ミル（カレックス）が続き、長島 哲太（カレックス）は15位走行中の7周目の最終コーナーで転倒、ピットに戻ってリタイアとなった。

チャンピオン争いはバニャーヤがオリベイラに32ポイント差をつけて、最終戦を待たずに決着。SKYレーシングチームVR46にとって、マリーニが優勝、バニャーヤがチャンピオン獲得と最高のレースとなった。バニャーヤはチャンピオンナンバーの1番を付け、ブラックにゴールドをあしらったカウルのマシンとレーシングスーツに、2コーナーのコースサイドで着替えて、チャンピオン獲得のパレードランに臨もうとしたものの、マシンのエンジンがかからず、オフィシャルのスクーターの後ろに乗ってパルクフェルメに戻った。ウイナーのマリーニもウイニングランで一度エンジンを止めたマシンが再始動せず、同様にパルクフェルメに戻った。