SBK第13戦(最終戦)ロサイル 決勝レース2
2018/10/28
SBK(スーパーバイク世界選手権)第13戦(最終戦)ロサイルラウンドだが、SBKの決勝レース2は安全上の理由によりキャンセルとなった。
最終戦の最終日は雨が降り、決勝に向けたウオームアップセッションのスケジュールが変更され、それに伴い、決勝レースのスケジュールもディレイとなった。
カタールのロサイルインターナショナルサーキットは砂漠地帯に位置し、雨が少ないことで知られているが、先週、地域によっては1日で年間降水量に匹敵するほどの雨が降っていた。MotoGPでは2009年の決勝日に雨に見舞われ、MotoGPクラスの決勝が順延され、開幕前のテストでも雨が降ったことがあり、今年のMotoGPカタールオフィシャルテストでは、散水車による人工的なウエット状態を作り、ウエット路面での夜間走行のテストも行なわれていた。
タイトル争いに決着が付いていないWSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスは、タイムスケジュールと周回数を変更して決勝が行われたが、WSSマシンと比べて、スリックタイヤを履き、ハイパワーのSBKマシンで、このコンディションでレースを行なうことは危険と判断され、WSSの決勝後、SBKの決勝レース2のキャンセルが発表された。
決勝が行なわれたWSSクラスでは、ルーカス・マヒアス(ヤマハ)が優勝。WSSの決勝は雨の影響で当初の予定から1時間15分遅れでスタート、周回数も15周から12周に減算され、気温28度、路面温度27度のドライコンディションで争われたが、ホームストレートや1コーナー手前、15コーナーに水たまりがある状態の中でのレースとなった。
レースはポイントリーダーのサンドロ・コルテセ(ヤマハ)と、5ポイント差で追うジュール・クルゼール(ヤマハ)が激しいバトルを展開。マヒアスは終盤まで3番手につけていたが、10周目にトップに浮上すると、そのままトップでチェッカーを受け、今シーズン3勝目を記録した。
コルテセとクルゼールは最終ラップまで2番手争いの接戦を展開したが、最終ラップの7コーナーでクルゼールが転倒、コルテセが2位に入賞しタイトルを獲得した。3位にフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)が入賞。大久保 光(カワサキ)はスタート直後の2コーナーで転倒リタイアに終わった。
コルテセはWSS参戦1年目でチャンピオンを獲得、2012年のMoto3クラスに続いて、2度目の世界チャンピオン獲得となった。クルゼールは再スタートしたものの、15コーナーで2度目の転倒を喫してリタイア。マヒアスがクルゼールを交わしてランキング2位に浮上、クルゼールはランキング3位となった。大久保はランキング13位。
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