MotoGP第1戦カタールGPは、カタールのロサイルインターナショナルサーキットで予選を行なった。
MotoGPクラスでは、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が1分54秒507でポールポジションを獲得。MotoGPクラスの予選は3回のフリー走行総合10位までのライダーが予選2回目に進出。11位以下のライダーは予選1回目を走り、その上位2名となったポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)とカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)を加えた12名で最終予選となる予選2回目が争われた。
予選2回目でマルケスは開始4分過ぎに1分54秒599を記録してリーダーボードのトップに立ちセッションをリード。残り2分を切ったところで、アルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)が1分54秒564をマークしてマルケスを逆転するが、マルケスは最後のアタックで1分54秒507のファステストを記録。ディフェンディングチャンピオンとしてのスタートをポールポジションで飾った。MotoGPクラスでのマルケスのポールは通算10回目となる。
2番手に1分54秒564でバウティスタ、3番手は開始7分過ぎに1分54秒601を記録したブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)が続く。スミスはMotoGPクラスでのベストグリッド獲得、初のフロントロウからのスタートとなる。
4番手に1分54秒644でアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)。ホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)は1分54秒661で5番手、ダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)は1分54秒703で6番手と苦戦した。
7番手に1分54秒871でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)。予選1回目から勝ち上がったクロッチロウが1分54秒888で8番手に。フリー走行総合トップで予選2回目に進んだアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)は開始6分で転倒、マシンを乗り換えて再びアタックに出たものの、残り1分でまたしても転倒を喫してしまい、1分54秒986で9番手スタートとなった。
バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)は1分55秒096で10番手。アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)が1分55秒127で11番手。ポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)が1分55秒152で12番手となり、ここまでが予選2回目の順位でグリッドを決定した。
以下、予選1回目のタイム順にニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)が1分55秒894で13番手。コーリン・エドワーズ(フォワード-ヤマハ)が1分56秒042で14番手で続く。青山 博一(ホンダRCV1000R)は予選1回目のセッション終了間際に1分56秒479のベストラップを記録して、予選1回目5番手を獲得。15番グリッドから決勝に臨む。
以下、16番手に1分56秒555でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。17番手に1分56秒648でヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)。18番手に1分56秒715でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)。19番手に1分57秒006でエクトル・バルベラ(FTR)。20番手に1分57秒513でダニロ・ペトルッチ(ART)。21番手に1分57秒574でブロック・パークス(PBM)。22番手に1分57秒667でマイク・デ・ミオ(FTR)。23番手に1分58秒254でマイケル・ラバティ(PBM)の順で続いた。
Moto2クラスではエステブ・ラバット(カレックス)が2分00秒081でポールポジションを獲得。気温22度、路面温度21度のドライコンディションで争われ、Moto2クラスの予選のセッション序盤をリードしたのはトーマス・ルティ(スーター)。ルティは開始8分過ぎに2分00秒459を記録してリーダーボードのトップに立つ。ラバットはセッション終盤、残り10分で2分00秒311を記録してトップを奪取。その後、チェッカーまで2分を切ったところでサンドロ・コルテセ(カレックス)が2分00秒101を記録してトップに浮上する。しかし、アタックに出ていたラバットは残り1分でサーキットベストとなる2分00秒081を記録してポールポジションを獲得した。
コルテセはMoto2ベストグリッドとなる2番手を獲得したものの、最後のアタックの際に2コーナーで転倒してしまった。この転倒でコルテセのマシンが単独でコースを横切り、コーナーのクリッピングポイント付近で後続のミカ・カーリョ(カレックス)が避けきれずに激突。カーリョのマシンはフロント部分を大破してしまった。このアクシデントにより、セッションは赤旗。すでに先行者に対してはチェッカーが出たタイミングだったため、そのままセッション終了となった。コルテセは左足を負傷、カーリョは幸い大きなダメージはなかった。
中上 貴晶(カレックス)は2分00秒451で3番手とフロントロウスタートを確保。ルティは序盤に記録したタイムを更新できず、2分00秒459で4番手となった。
5番手に2分00秒547でMoto2ルーキーのサム・ロウズ(スピードアップ)。6番手に2分00秒621でカーリョ。7番手に2分00秒696でハビエル・シメオン(スーター)。8番手に2分00秒764でアレックス・デ・アンジェリス(スーター)。9番手に2分00秒806でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)。10番手に2分00秒831でシモーネ・コルシ(フォワード・KLX)の順で続き、フル参戦デビューとなる長島 哲太(TSR)は2分04秒036で34番手から決勝に臨む。
Moto3クラスは、アレックス・リンス(ホンダ)が2分05秒973でポールポジションを獲得した。Moto3クラスの予選は気温23度、路面温度23度のドライコンディションで争われた。リンスはチームメイトのアレックス・マルケス(ホンダ)と共にセッションをリード。開始21分過ぎにマルケスが2分06秒125のファステストをマークしたが、セッション終了間際のアタックでリンスがサーキットベストを更新する2分05秒973を記録してポールポジションを獲得。マルケスは最後のアタックで自己ベストを更新することはできなかったが、2分06秒125で2番手となり、今年からファクトリーマシンを投入したホンダ勢が予選ワンツーを飾った。
3番手に2分06秒365でジャック・ミラー(KTM)、4番手に2分06秒515でヤコブ・コンフェイル(KTM)、5番手に2分06秒843でイサック・ビニャーレス(KTM)、6番手には2分06秒864でダニー・ケント(ハスクバーナ)と、KTMとマシンが事実上KTMのハスクバーナが続き、ジョン・マクフィー(ホンダ)が2分07秒113で7番手。バレンティーノ・ロッシが支援するSKYレーシングチームVR46から参戦するロマーノ・フェナティ(KTM)はフリー走行3回目までトップをキープしていたが、予選では2分07秒126で8番手となった。9番手に2分07秒205でニッコロ・アントネッリ(KTM)。10番手に2分07秒258でフランシスコ・バグナイア(KTM)が続いた。