2014年のMotoGPシリーズがカタールのロサイル・インターナショナルサーキットで開幕。開幕戦はナイトレースのため、四日間の変則スケジュールで行なわれる。MotoGPクラスは初日にフリー走行1回目、二日目にフリー走行2回目と3回目、Moto2クラスとMoto3クラスは初日にフリー走行1回目と2回目、二日目にフリー走行3回目と、二日間で各クラスそれぞれ3回のフリー走行を行なった。
MotoGPクラスではアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)が1分54秒773で2日目総合トップに立った。初日のフリー走行1回目でもトップタイムをマークしていたアレックス・エスパロガロは、2日目のフリー走行2回目、3回目でもトップタイムを記録。セッションごとに自己ベストを更新し、フリー走行3回目のセッション終盤のアタックで1分54秒773を記録。二日間総合トップで、予選2回目に進出することになった。
総合2番手に1分55秒186でアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)。総合3番手に1分55秒240でアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)。総合4番手に1分55秒250でアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)の順で続き、上位4台はオープン仕様のマシンが独占。
ファクトリーのトップは総合5番手のマルク・マルケス(ホンダRC213V)で、マルケスはフリー走行2回目、3回目共に5番手につけ、3回目に1分55秒446のベストラップを記録した。総合6番手に1分55秒474でブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)。スミスはフリー走行3回目のセッション中盤に5コーナーでハイサイド転倒を喫したものの、すぐにマシンを乗り換えてコースイン。残り10分を切ったところでリーダーボードのトップに立ったが、最終的にセッション6番手となった。
ホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)が1分55秒495で総合7番手。ダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)が1分55秒562で総合8番手に続き、総合9番手に1分55秒676でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)。総合10番手に1分55秒702でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)。ここまでの10名が予選2回目への進出を決めた。
ポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)は1分55秒793で総合11番手。ポル・エスパロガロはフリー走行2回目のセッション序盤に転倒を喫したが、すぐにマシンを乗り換えて走行を続けた。カル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)も1分56秒013で総合12番手となったが、クロッチロウもフリー走行3回目で転倒を喫した。
コーリン・エドワーズ(フォワード-ヤマハ)が1分56秒238で総合13番手。ニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)が1分56秒357で総合14番手。ヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)が1分56秒633で総合15番手。青山 博一(ホンダRCV1000R)はフリー走行2回目18番手、フリー走行3回目16番手となり、フリー走行3回目で記録した1分56秒939で総合16番手から予選に臨む。
以下、総合17番手に1分56秒997でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。総合18番手に1分57秒345でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)。総合19番手に1分57秒665でブロック・パークス(PBM)。総合20番手に1分58秒204でマイク・デ・ミオ(FTR)。総合21番手に1分58秒219でエクトル・バルベラ(FTR)。総合22番手に1分58秒378でマイケル・ラバティ(PBM)。総合23番手が1分58秒651のダニロ・ペトルッチ(ART)の順となった。
Moto2クラスでは、中上 貴晶(カレックス)が2分00秒522で2日目総合トップに立った。初日のフリー走行2回目でトップにつけていた中上は、フリー走行3回目では初日の自己ベストを更新することができずセッション5番手。しかし、初日に中上が記録したタイムを更新する者はおらず、二日間総合トップとなった。
総合2番手に2分00秒574でエステブ・ラバット(カレックス)。ラバットはフリー走行3回目ではセッション終盤までリーダーボードのトップをキープしていたものの、初日の自己ベストを更新することができず、セッション3番手に終わり、二日間総合でも2番手となった。
フリー走行3回目のセッション終了間際に2分00秒579のセッションベストを更新したサンドロ・コルテセ(カレックス)がセッショントップとなり、二日間総合では3番手に進出。同じく、フリー走行3回目で2番手となる2分00秒595を記録したドミニケ・エジャーター(スーター)が総合4番手となった。
二日間総合5番手に2分00秒731でマーベリック・ビニャーレス(カレックス)。総合6番手に2分00秒910でトーマス・ルティ(スーター)。総合7番手に2分00秒932でアレックス・デ・アンジェリス(スーター)。総合8番手に2分00秒949でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)。総合9番手に2分00秒967でジョナス・フォルガー(カレックス)。総合10番手に2分01秒039でミカ・カーリョ(カレックス)の順で続き、長島 哲太(TSR)はフリー走行3回目で初日のベストを更新することができず、初日に記録した2分05秒388で二日間総合35番手となった。
Moto3クラスではロマーノ・フェナティ(KTM)がフリー走行3回目で2分06秒121のベストラップを記録。セッショントップに立つと共に二日間総合でもトップとなった。初日総合トップにつけていたフェナティは、3回目のセッションの終了間際に初日のベストを更新するファステストラップを記録。3回のフリー走行をすべてトップタイムで終えた。
二日間総合2番手に2分06秒182でアレックス・リンス(ホンダ)。総合3番手に2分06秒190でヤコブ・コンフェイル(KTM)が続いたが、コンフェイルのベストラップは2回目のフリー走行で記録されたもので、3回目のフリー走行での自己ベスト更新はならなかった。総合4番手に2分06秒273でアレックス・マルケス(ホンダ)が続き、上位4台を2台のKTMと2台のホンダが分け合った。
二日間総合5番手に2分06秒280でジャック・ミラー(KTM)、総合6番手に2分06秒391でジョン・マクフィー(ホンダ)、総合7番手に2分06秒432でアレックス・マスブー(ホンダ)、総合8番手に2分06秒439でフランシスコ・バグナイア(KTM)、総合9番手に2分06秒551でニッコロ・アントネッリ(KTM)、総合10番手に2分06秒631でカレル・ハニカ(KTM)の順で続いた。
3日目にはMotoGPクラスが予選前のフリー走行4回目と2回の予選を行ない、Moto2クラスとMoto3クラスは予選を行なうことになっている。決勝日は現地時間の日曜夜7時(日本時間の月曜日午前1時)にMoto3クラスの決勝がスタート。Moto2(午前2時20分)、MotoGP(午前4時)の順で決勝レースが行なわれる予定となっている。