SBK第13戦(最終戦)カタール 決勝レース2
2017/11/05
SBK(スーパーバイク世界選手権)第13戦(最終戦)ロサイルラウンドは、カタールのロサイル・インターナショナルサーキットで決勝レース2を行ないジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
レース2は気温29度、路面温度28度のドライコンディションで争われた。レース1の上位9名がリバースグリッドとなり、ポールポジションの位置からスタートしたユージン・ラバティ(アプリリア)がトップで1コーナーに飛び込むが、8番グリッドから好スタートを見せたチャズ・デイビス(ドゥカティ)が2コーナーでトップに立ち、序盤をリードする。レイは2周目には2番手に浮上し、デイビスを追う。
ところが、4周目にデイビスがマシンを大きく振られてタイムロス。その間にレイがトップに立つ。2番手に後退したデイビスはすぐにレイを追ったものの、中盤以降はレイがリードを広げ、独走でシーズン16勝目を記録した。これでレイは今シーズンのトータル獲得ポイントを556ポイントとし、2002年にコーリン・エドワーズが記録した552ポイントを上回り、SBK年間獲得ポイントの新記録を樹立した。
デイビスは2位でゴールし、ランキング2位を確定。序盤は3番手をマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)がキープしていたが、中盤にチームメイトのアレックス・ロウズ(ヤマハ)が追いつき、接戦のバトルを展開。13周目にロウズが前に出ると、そのままリードを広げて、3位表彰台を獲得した。
ファン・デル・マークは4位でゴール。5位にチャビ・フォレズ(ドゥカティ)、6位にマルコ・メランドリ(ドゥカティ)が続き、ラバティはシルバン・ギュントーリ(カワサキ)との接戦を制して7位に入賞。前戦からSBKに復帰したギュントーリが8位に入賞。9位にレオン・キャミア(MVアグスタ)、10位にロマン・ラモス(カワサキ)の順で続いた。
デイビスとランキング2番手を争っていたトム・サイクス(カワサキ)は、1周目をデイビスに次ぐ2番手で通過したが、3周目の14コーナーで転倒、リタイアに終わり、ランキング3位で今シーズンを終えた。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、ルーカス・マヒアス(ヤマハ)が優勝して、チャンピオンを獲得。ジュール・クルゼール(ホンダ)が2位、ケナン・ソフォグル(カワサキ)が3位に入賞した。ディフェンディングチャンピオンのソフォグルは、開幕前のテストで負傷、序盤の2戦を欠場。前戦ヘレスを欠場したにも関わらず、最後までタイトル争いに加わり、20ポイント差で最終戦に臨んだものの、ランキング2位とタイトル連覇を逃した。
日本勢では、渡辺 一樹(カワサキ)は残り1周でテクニカルトラブルでリタイア、大久保 光(ホンダ)も残り4周でテクニカルトラブルでリタイアに終わった。チャンピオンシップランキングでは大久保が14位、渡辺が20位でシーズンを戦い終えた。
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