SBK第13戦(最終戦)カタール 決勝第1レース
2017/11/04
SBK(スーパーバイク世界選手権)第13戦(最終戦)ロサイルラウンドは、カタールのロサイル・インターナショナルサーキットで決勝レース1を行ない、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
レース1は気温27度、路面温度27度のドライコンディションで争われた。ポールポジションからスタートしたレイはスタートからトップに立つとレースをリード。2周目にファステストラップとなる1分57秒577を記録して2番手以下に1秒2のリードを取ると、周回を重ねるごとにその差を拡大。レース中盤には3秒以上のリードを取ってトップを独走し、今シーズン15勝目を記録した。
2番手争いは序盤はトム・サイクス(カワサキ)、アレックス・ロウズ(ヤマハ)、チャズ・デイビス(ドゥカティ)、チャビ・フォレズ(ドゥカティ)が争い、同ポイントでランキング2位を争うサイクスとデイビスのポジション争いに注目が集まる。
デイビスは4周目にサイクスを交わして3番手に浮上。続く5周目のストレートでロウズを交わして2番手に浮上する。サイクスは6周目にフォレズに交わされて6番手まで後退。レイがトップを独走する背後で2番手争いの接戦が展開される中、フォレズがデイビスに迫り、マルコ・メランドリ(ドゥカティ)も2番手争いに加わる一方で、サイクスは中盤に差し掛かるころには、2番手争いの集団から遅れてしまう。
11周目に入るストレートでフォレズがスローダウンして後退、ピットに戻ってリタイアとなる。さらに最終コーナーでロウズが転倒して2番手争いから脱落。これでデイビズが2番手、メランドリが3番手となる。中盤以降はメランドリもデイビスから遅れ、デイビスが単独2番手、メランドリが単独3番手で周回を重ねる。デイビスは最終的にレイから約5秒遅れの2位でゴール。メランドリが3位に続き、ドゥカティの二人が表彰台を獲得。
サイクスは終盤には後方から接近してきたユージン・ラバティ(アプリリア)とロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)にも相次いで交わされてしまい、6番手に後退。ラバティが4位、サバドーリが5位に入賞。サイクスは6位でゴールとなり、これによりランキング2位争いはデイビスがサイクスに10ポイントのリードを取って、明日の最終レースを迎えることになった。
ジョルディ・トーレス(BMW)が7位、シルバン・ギュントーリ(カワサキ)が8位、レオン・キャミア(MVアグスタ)が9位、ロマン・ラモス(カワサキ)が10位に入賞。
ロウズは再スタートしたものの、16周目の6コーナーで2度目の転倒を喫し、リタイア。序盤にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)は5番手争いに加わっていたが、7周目の9コーナーで転倒リタイアに終わった。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、ポイントリーダーのルーカス・マヒアス(ヤマハ)が2分00秒738でポールポジションを獲得。2番手に2分01秒284でジュール・クルゼール(ホンダ)、3番手に2分01秒392でニキ・トゥーリ(ヤマハ)が続き、20ポイント差のランキング2位でマヒアスを追うケナン・ソフォグル(カワサキ)が2分01秒522で4番手。
渡辺 一樹(カワサキ)は2分02秒861で17番手、大久保 光(ホンダ)は2分02秒986で21番手から決勝レースに臨む。
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