MotoGP第16戦オーストラリアGP MotoGP決勝
2017/10/23
MotoGP第16戦オーストラリアGP、MotoGPクラスは、オーストラリアのフィリップアイランドで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温16度、路面温度29度のドライコンディションで争われた。好スタートでトップに立ったのはジャック・ミラー(ホンダ)。マルケス、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が続く。マルケスとチャンピオンシップを争うアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は1周目を11番手で通過するが、2周目の1コーナーでラインを外し、20番手まで後退。序盤から追い上げの苦しいレースとなる
ミラーは序盤のトップ争いをリードすると、2番手以下にコンマ8秒ほどのリードを取るが、6周目のストレートでロッシがトップを奪取、さらに続く1コーナーではビニャーレスがトップに浮上する。
トップ集団はロッシ、マルケス、ビニャーレス、ミラー、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、カル・クロッチロウ(ホンダ)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)、アレックス・リンス(スズキ)と9人のライダーが僅差で競り合うバトルとなるが、8周目の1コーナーでアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が転倒しリタイアとなる。
その後、トップ集団はストレートエンド、1、2コーナー、ヘアピン、10コーナーで何度も順位を入れ替えるバトルとなり、接触も見られる激しいバトルとなった。8周目までロッシがレースをリードするが、9周目のヘアピンでザルコがトップに浮上し、13周目までレースをリード。しかし、中盤の14周目のヘアピンでロッシがトップを再び奪取する。ザルコはその後、17周目のヘアピンで再びトップに立つが、19周目の1コーナーではビニャーレスがトップに浮上する。
マルケスは終盤に入った21周目の5コーナーでトップに浮上。この時点でトップ争いはマルケス、ロッシ、ザルコ、イアンノーネの4人に絞られていたが、2番手以下の3人が激しく競り合いを展開する中で、マルケスが残り4周あたりから一歩抜け出し、単独トップに立つとリードを広げる。残り2周の時点でその差を2秒近くとすると、マルケスがそのままトップでチェッカーを受け、今シーズン6勝目を記録した。
2番手争いは最終的にロッシ、ザルコ、ビニャーレスのバトルとなったが、最終ラップに2番手で入ったロッシが逃げ切って2位に入賞し、ケガからの復帰後初の表彰台を獲得。最終ラップの最終コーナーを3番手で立ち上がったザルコだったが、ゴールライン直前にビニャーレスがスリップから抜け出して3位でゴール。ビニャーレスは22周目の1コーナー立ち上がりで、バトル中にラインを外して一度はトップ集団から遅れたものの、追い上げて表彰台を獲得した。
ザルコは4位でゴール。5位争いをクロッチロウが制し、イアンノーネが僅差の6位。ミラーは終盤遅れてイアンノーネから1秒8差の7位に入賞。リンスも終盤に遅れ、単独8位でゴールとなった。
9位にポル・エスパルガロ(KTM)、10位にブラドリー・スミス(KTM)が入賞。最終ラップに3人のライダーによる接戦となった11位争いは、最終コーナーを真っ先に立ちあがったのはドビジオーゾだったが、スコット・レディング(ドゥカティ)、ダニ・ペドロサ(ホンダ)がスリップストリームから抜け出して相次いでドビジオーゾを交わし、レディングが11位、ペドロサが12位に入賞。ドビジオーゾは13位となった。14位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)、15位にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が入賞。
以下、16位にティト・ラバット(ホンダ)、17位にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、18位にロリス・バズ(ドゥカティ)、19位にサム・ロウズ(アプリリア)、20位にエクトル・バルベラ(ドゥカティ)、21位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)の順で続き、ジョナス・フォルガー(ヤマハ)の代役として参戦したブロック・パークス(ヤマハ)は22位でチェッカーを受けた。
チャンピオンシップ争いでは優勝したポイントリーダーのマルケスと、13位に終わったランキング2位のドビジオーゾとのポイント差が33ポイントに拡大した。
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