ニッキー・ヘイデンが死去
2017/05/23
イタリアのリミニ近郊で自転車トレーニング中に交通事故に遭ったSBK(スーパーバイク世界選手権)ライダーのニッキー・ヘイデンが、懸命な治療の甲斐なく亡くなった。
ヘイデンはSBK第5戦イモララウンドの後にイタリアに滞在、自転車でトレーニングを行なっていた5月17日(水)午後に自動車と接触事故に遭い、地元の病院に緊急搬送。その後、イタリアの、チェゼーナにあるマウリツィオ・ブファリニ病院の集中治療室に移され治療を受けていたが、現地時間の5月22日19時9分にこの世を去った。35歳だった。
アメリカのケンタッキー州出身のヘイデンは、モータースポーツ一家に生まれ、幼少期からレース活動に親しみ、1999年にAMAスーパースポーツクラス(600cc)でチャンピオンを獲得。2002年にはAMAスーパーバイククラスにおいて史上最年少でチャンピオンを獲得した。そして、2003年にはレプソル・ホンダ・チームより、MotoGPクラスに参戦。2006年にはMotoGPチャンピオンを獲得した。その後、2009年にドゥカティに移籍。2015年までMotoGPクラスのレギュラーライダーとして活躍し、2016年よりSBKに転向。今年はレッドブル・ホンダ・ワールドスーパーバイクチームのライダーとして活躍していた。
ニッキーは表裏のないストレートな性格で、コース上では熱いライディングを見せると共に、パドックではいつも笑顔を絶やさず、ケンタッキー・キッドの愛称で、多くのライダー仲間、関係者に愛された人物だった。
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